湯村温泉が舞台の吉永小百合さん主演「夢千代日記」に出てくる民謡「貝がら節」の故郷、浜村の「貝がらもなか」が今日のおめざです。
今から100年前、鳥取浜村海岸の沖合に周期的に群れをなし発生するホタテ貝を取るために、浜村の漁師たちは汗水たらし、身も痩せる思いで櫓を漕いで出るのでした。命がけの重労働はいつしか歌となり、口ずさまれたのが「貝がら節」だったのです。
何の因果で貝殻漕になろうた カワイヤノーカワイヤノ
色は黒うなる身は痩せる ヤサホーエーヤ ホーエヤエー
ヨイヤサノサッサ ヤンサーノエーエ ヨイヤヤサノサッサ
夢千代日記の原作者:早坂 暁先生はこの切ない歌が、夢千代の人生と同じようだ、同じ山陰の民謡を挿入歌として流したのです。山陰の厳しくて暗い鉛色の空、激しく砕ける日本海、でも支え合って懸命に生きる夢千代。人間愛がテーマの「夢千代日記」
貝がらもなかは朝野家を何度か建築していただいた清水建設が、持ってきていただきました。もなかの皮はパリパリでかわいい小型のホタテ貝の形をしています。
餡子は甘味をおさえた粒あんで、たっぷり入っています。
夜中だというのにまたお甘味を食べてしまった。小さいので丁度いいようです。