徳島からお越しのお客様から、季節もののすだちを一箱いただきました。
香りと酸味の優れたすだちは、日本料理の名わき役です。今日のおめざは徳島のすだちです。
香りが豊かであることから、サンマなどの焼き魚や刺身、焼き松茸にぎゅっと搾って、皮をすりおろして冷奴やソーメンの薬味にと、日本料理で使用されます。
朝野家の会席料理にも徳島産すだちが土瓶蒸しの友として、使われています。
土瓶の中に搾る方も多いと思いますが、盃に出汁をとってから、一回一回新たに搾るほうが香りが楽しめます。また香りは皮の部分に多いので強めに搾れたほうが濃くなります。
大阪中央卸売市場では徳島産すだちの占有率はほぼ100%で、近年、京都の料亭料理として東京でも高級食材として知られるようになりました。
シーズンは3月から始まるハウスものは8月までで、露地ものの収穫は9月中旬~10月上旬、徳島ではなくてはならない食材で、友人は紅茶にレモン代わりに、ジュースにしたり、焼酎で割ったりして飲んでます。
体のために良い柑橘類ですが、レモンを上回る豊富なビタミンCやカルシウムをはじめ、レモンにはないビタミンAを含むなど豊富な栄養を持った自然の健康果実で、ビタミンCは1個で60mgとほぼ1日の所要量が取れます。
また近年、徳島大学の研究チームが、すだちの搾りかすに血糖値の上昇を抑える効果があると発表し、徳島農協の共同研究で、すだちの搾りかすの成分に糖尿病治療の効果があるとも言われてます。