滋賀・長浜の旅館さんからお歳暮が贈られてきました。
今日のおめざは「長浜・柏屋老舗の柿えもん」です。
昔から「甘さは干し柿を以って最上とする」という言葉は和菓子の世界に伝わる言葉で、干し柿の甘さは和菓子の原点で甘さの基準なのです。
干し柿だと思って食べると中から白餡が出てきました。
干し柿のねっとりした甘さと白餡の上品な甘さが一つになります。どちらかの甘さが勝つと台無しなのですが、舌に感じる糖度は同じで、触感だけが違うので混然一体となるのです。
「これは美味い!」
柿えもんは、種を抜いた干し柿に秘伝の白あんを詰め、表面に柿のパウダーがまぶされています。
ヘタもそのままついてます。季節限定の柿えもんは干し柿なので12月から5月にかけて製造され、干し柿は長野県の市田産が使われています。
どうやって白餡を詰めているのだろうかと気になるところですが、裏をよく見ると柿羊羹で平たくなっています。
干し柿の一面を切り取り、種を取りだして白餡を入れてから全体に柿羊羹をかけます。上の羊羹は一部流れて下を平たくします。羊羹が固まってから、全体に柿パウダーを振りかけたようです。
美味しい基準値の甘味を頂きました。