朝野家スタッフのblog

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/// 文化財のお医者さん 2012.10.31放送分 ///

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

芸術の秋。美術館や博物館にお出かけの方も多いでしょう。

歴史的価値のある作品や資料が表舞台に出でくるまでには、私たちの見えないところで力を尽くしている人たちがいます。

たとえば、色あせた絵画や傷ついた彫刻、虫に食われた古文書などを修理するプロフェッショナル。なかでも、国宝や重要文化財の修理を行う工房は、日本国内におよそ10カ所、技術者は130人近くいるといわれています。

カタチあるものは、どれほど大切に保管していても、年月を重ねていくうちに劣化することは免れません。こうした作品を修理して、後世に伝えていくことも美術館・博物館の重要な役割です。

依頼を受けた技術者は、作品や資料の傷みを診断してカルテをつくり、修理という手術を行います。いわば文化財のお医者さんですね。この仕事に向いているのは、繊細で地道な作業を続けることができる、集中力と根気のある人だとか。もちろん、美術的な感性も必要ですが、それだけでできる仕事ではありません。

歴史的背景を深く知り、科学的な視点から作品を理解することが求められる、文化の伝承者です。そのおかげで私たちは、先人が生みだした素晴らしい遺産の数々と、時を超えて出会うことができるのですね。

皆さんも、美術館や博物館を訪れたら、展示物を鑑賞しつつ、舞台裏で働く人々にも思いをはせてみませんか。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2012-10-31 00:01 | 朝野家・香りの散歩道