朝野家スタッフのblog

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/// 朝野家で「鬼のこづかい」を経験してみませんか? ///

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2月3日は節分です。節分は年に4回ある季節の分かれ目の1つで、旧正月から初めての春夏秋冬を分ける節目です。立春の前日、新年を祝うと同時に厄を払っておこうとする特別な日でなのです。

朝野家では各部屋の床の間に、福豆をご準備させていただきます。升に炒り豆と柊の葉を入れてます。どうぞご利用ください。

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被せています和紙には、節分の豆まき風習のいわれを書かせていただきました。
中国から伝わった追儺の儀式に由来しています。

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豆まきの豆は福豆といい、年より1つ多く食べるのと病にかからぬという。翌日の立春で1つ年を重ねるので来年の分もという気持ちでしょう。湯村温泉の厄払いの豆まきは、煎り豆で「鬼は外!福は内!」とすべての入口、窓を開けて行い、厄が舞い戻らないようにして閉めます。

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この後、節分の深夜に、「鬼のこづかい」の儀式が始まります。
家族それぞれに年の数だけ豆をとり、半紙に包み体の悪い所を中心にさすり、1年間の厄を移します。この時に「鬼のこずかい」として5円か10円を中に入れるのです。

四つ辻には鬼がいて、気配を感じさせないで厄を落としに行くために、子どもたちは豆を包んだ半紙を、家から一番近い四つ辻に捨てに行きます。鬼は子供の姿が見えません、ただ音だけで子供がいるのを見つけるのです。こづかいは無事に戻ってくるお礼と鬼の興味を惹くためなのです。

玄関を開けた瞬間から、緊張の連続です。鬼に見つからないように手をつないでそぉ~と四つ辻を目指します。

鬼にきずかれないように、こんな決まりがあります。
・絶対誰にも会うな。
・絶対声を出すな。
・絶対に走るな。
・絶対後ろを振り向くな。

小さな子どもには、深夜の暗闇でしゃべることも走ることも許されない。振り向くと鬼が気づいて、食べられるといわれているで帰ってドアーを閉めると「わぁ~怖かった、鬼に食べられると思った」「○○ちゃんが泣きそうで口を押さえて帰ってきた」などと大声でしゃべります。

「そうか、そうか。食べられんでよかったなあぁ~あ・・・」

私も子供のころ怖くてたまりませんでした。朝になればすっかり無くなっています。「鬼はこづかいを持っていった。

今年の節分には、こんな風習の残っている湯村・朝野家へお越しいただき、昔ながらの体験をしてみませんか?
by asanoyayu | 2013-01-29 18:55 | 旅行・体験日記