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/// 光源氏と夕顔 ///  朝野家・香りの散歩道 2013.7.31放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今年の夏もあちこちで、緑を日除けにするグリーンカーテンを見かけます。
ヘチマやゴーヤなど、実のなるグリーンカーテンをはじめ、夕方になると白い大きな花が咲く「夕顔」も人気があるようですね。

夕顔は香りがとても良い花です。
平安時代の優雅な香りの描写が多い『源氏物語(げんじものがたり)』にも、夕顔と呼ばれた女性が登場します。

主人公の光源氏(ひかるげんじ)は、乳母の見舞いに出かけ、隣の家に咲く白い花に目を止めます。

従者から「夕顔」という名前の花だと教えられ、一枝摘ませようとすると・・・誰に頼まれたのか、家の中から女の子が出て来て、「これに花をのせておあげなさいませ」と、お香をたきしめた白い扇子を従者に差し出しました。

見舞いをすませた光源氏が、夕顔をのせて渡された扇子をよく見ると、贈り主からの和歌がしたためてありました。

「心あてに それかとぞ見る 白露(しらつゆ)の 光添へたる 夕顔の花」

この歌の解釈にはさまざまな説があるようですが、夕顔についている白い露の光を、光源氏の美しさにたとえたのでしょうか。

お香をたきしめた良い香りがする扇子に、美しい文字で書かれた和歌。その心憎い演出が縁を結んで、光源氏と夕顔の君の恋は始まりました。

時は流れて、平成の今。香り高い花、夕顔の咲くグリーンカーテンには、どんな物語が待っているのでしょうか。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。

(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
by asanoyayu | 2013-07-31 00:02 | 朝野家・香りの散歩道