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/// 小さいデージイが咲いたのは /// 朝野家・香りの散歩道 2013.9.4放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

夏休みが終わり、教室には子どもたちの元気な声が帰ってきました。
むかし子どもだった皆さんは、国語の教科書で習ったどんな物語を覚えていますか?

今年、生誕100年を迎えた童話作家、新美南吉(にいみ・なんきち)の『ごんぎつね』はいかがでしょう。昭和31年に初めて教科書に採用されて以来、およそ6千万人の子どもが教室で『ごんぎつね』を読んだといわれています。

詩人でもあった新美南吉は、足ともに咲く花や生き物に目を向けた詩も数多く残しました。
今日はその中から、「デージイ」という詩を紹介しましょう。

小さいデージイが
咲いたのは
小さいひなたの
小さいはたけ
それは小さい花なので
小さい蜂(はち)と
小さい風が
お祝いに来ている
小さい南京玉(なんきんだま)も
そこにちかちかしてる
わたしはそこを通るとき
小さい彼等(かれら)の
小さい仕合(しあわ)せを
邪(じゃ)ましないよう
そっと見て通る

この詩に出でくる南京玉というのは、ビーズのことです。ガラスや陶器の小さなビーズが、デージイの花のまわりでちかちかしている・・・そんな光景を思い浮かべただけで、幸せな気分になりますね。

生誕100年を迎えた今年、新美南吉が残した宝石のような詩や童話を読み返してみませんか。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2013-09-04 00:03 | 朝野家・香りの散歩道