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/// 年用意 /// 朝野家・香りの散歩道 2013.12.11放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今年、生誕250年を迎えた小林一茶(こばやし・いっさ)。江戸時代を代表する俳人の一人ですが、庶民の暮らしに寄り添う一茶の句には、今もファンが多いようですね。

一茶の生きた時代にも、年の瀬の行事はたくさんありましたが、12月13日はお城の煤払(すすはらい)をする日と決められていました。庶民もそれにならって、新年を清々しく迎えるために、一家総出で家の壁や天井についた煤を払うのが、師走の風物詩だったとか。

そんな慌ただしい大掃除も、一茶の手にかかるとこんな句になります。

我家(わがいえ)は団扇(うちは)で煤をはらひけり

団扇でちょちょいと、煤払をすれば済むような家に住んでおります・・・ということでしょうか。なんとも肩のチカラの抜けた句ですね。また、お節料理の準備をしたり、松飾りなどを買いに行く「年用意(としようい)」という季語では、こんなほほえましい句も詠んでいます。

一袋(ひとふくろ)猫もごまめの年用意

猫のお節はどうやら、田づくりともいう「ごまめ」のようですね。そして、いよいよ一年を締めくくる一茶の句です。

ともかくもあなた任(まか)せのとしの暮(くれ)

「あなた」というのは阿弥陀如来のこと。どのようにでも、阿弥陀様にすべておまかせしますという、一茶57歳のときの句です。

今年、皆さんはどんな気持ちで、年の暮れを迎えたいですか。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2013-12-11 00:03 | 朝野家・香りの散歩道