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/// 一年間お世話になった古暦 /// 朝野家・香りの散歩道 2013.12.4放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

師走の声を聞くと、来年の手帳やカレンダーを買い求める人が増えるようですね。
江戸時代の人々も、年の瀬になると、「暦売り(こよみうり)」から翌年の暦を買っていたそうです。

「暦売り」は風呂敷包みを背負って暦を売り歩く商売で、京都や大坂などの上方では、巻物のように丸めた巻暦(まきごよみ)、江戸では冊子のように綴った綴暦(つづりごよみ)が主流だったとか。ただし、庶民の多くが買い求めたのは、値段が手頃な柱暦(はしらごよみ)でした。

柱暦というのは、家の大黒柱に貼る縦に長い一枚摺り(いちまいずり)の暦のことで、家を守る「火の用心」の文字が大きく書かれたものも人気があったようです。

それらの暦は、勝手に作って売ることは禁止されていて、幕府の天文方(てんもんかた)の許可を得た暦屋(こよみや)だけが、印刷する権利を持っていたそうです。いろいろなデザインのカレンダーの中から、自分が好きなものを選べる現代からは想像できませんね。

新しい暦を手に入れると、それまで使っていた暦は「古暦(ふるごよみ)」と呼ばれました。けれど、暦の役目を終えても、当時の紙は貴重なものだったので、包み紙やふすまの裏張りなどに使ったそうです。

江戸の暮らしをお手本に、私たちも、一年間お世話になった古暦を再利用しませんか。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2013-12-03 22:26 | 朝野家・香りの散歩道