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/// 熟成した木は百年先まで支えてくれる ///  朝野家・香りの散歩道2014.10.15 放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

熟成肉や熟成コーヒーなど、最近は「熟成」がおいしさのキーワードになっているようですね。

新鮮なものほど良いとされている食品でも、適正な環境でじっくり寝かせることによって、味や香りに深みが増すことがあるとか。

手間と時間をたっぷりかける、熟成というプロセスを経たものだけに起こる不思議な変化です。それを味わうには、待つことを楽しむ心の余裕も必要でしょうね。食べ物だけでなく家づくりに使われる木材も、熟成させることで価値が上がることをご存じですか?

東京には「木場(きば)」という地名がありますが、そこはかつて隅田川の河口で、丸太を水面に浮かべて貯めておく場所がありました。この貯木場と呼ばれる水の中で、山から伐り出した丸太を寝かせてから自然乾燥させるのが、日本で古くから行われていた木材の熟成法です。

では、なぜ水の中で寝かせるのでしょう?
それは、チリやホコリを含んだ丸太の樹液が溶け出し、水分が均一に行き渡るからだとか。その木を製材して、天日干しで水分をゆっくり抜いていくと、乾燥する途中で割れることがなく、丈夫で美しい木材に仕上がるのだそうです。

こうした先人の知恵を現代によみがえらせて、百年先まで家を支えてくれるような木材づくりに、情熱を傾けている人たちもいます。

熟成した木の家に暮らす人間もまた、年月を重ねていくことによって、心豊かに熟成していくといいですね。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2014-10-15 08:41 | 朝野家・香りの散歩道