お客様が、色紙を持って来られて「次回は当分来れない、3年間南の島に仕事で行くので何か画いてほしい」とリクエストいただきました。いつもは「色紙まで・・・」とお断りするのですが、長い間、2カ月に1回のペースで朝野家を支えて頂いたお客様の旅立ちです。
もちろん、お請けさせていただきました。
本当にありがたいことです。その色紙を見ながら朝野家を懐かしんでいただけます。湯村温泉も今日は少し雪が降りました。南の島には似つかわしくない『雪椿』を画く事にしました。
広島から毎回、遠い距離をお車でお越しいただける。お越しいただけるだけで有難いのに、いつも「お持たし」も持参される。
朝野家にゆっくりしに毎回お越しいただきました。冬だけ・・・?、雪だけ・・・?。
「春を待ち 雪の重みに 耐えて咲く」
南の島に四季は無い。出来たら湯村の四季を感じて頂きたいと春の『てふてふ』、夏は『金魚』、秋は『紅葉のお地蔵様』と画く事にした。
色紙と合わせて四季が出来る。暑い中、目だけでも四季を感じていただけたら・・・。
四季の彩色が終わった。
「春」「夏」「秋」と並べてみると亭主としての心意気。これからも、来られなくても、亭主とお客様との気持ちが続けられる気になる。1年に1度ぐらい帰って来られるらしい。
「てふてふに幼き思い 菜の花の たわむれ遊ぶ 青き空」爽やかな春を!
夏の金魚はあえて、書入れずに涼しさを!。
「軒下につなぎてつるす 唐辛 からから鳴りて 秋の風ふく」紅葉を。
今までの感謝を綴るために、簡単な額を用紙して、季節ごとに替えていただけたら・・・。
亭主として私に出来る事。