(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
愛知県犬山市にある「明治村」が、3月18日に開村50年を迎えます。
「明治村」は、日本各地にあった歴史的建造物を移築した、文明開花の香り漂う屋外博物館です。映画やドラマのロケ地になることも多く、「明治村」に行ったことがない方も、どこかでその景色をご覧になっていることでしょう。
蒸気機関車や路面電車、ボンネットバスでめぐる村内には、国の重要文化財も数多くあります。明治40年、京都に建てられた、レンガ造りと木造の調和が美しい教会。
電話という画期的な通信手段が普及しはじめた時代を物語る、札幌の電話交換局。伊勢にあったドーム屋根の郵便局や大阪の芝居小屋など、暮らしの匂いがする建物たちは、当時のにぎわいを彷彿とさせてくれます。
また、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによって設計された帝国ホテルの中央玄関部も、人気スポットの一つだとか。ここでは、メインロビーの喫茶室でお茶を飲みながら、アートのような建築をゆっくりと眺めることができます。
そして、山陰にゆかりのある文豪・小泉八雲が、夏の間避暑地の家として滞在していた民家も、静岡県の焼津から移築されています。今は、昔懐かしい駄菓子の店になっていますが、「明治村」を訪れた際には、ヘルンさんの面影を探しに立ち寄ってみませんか。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
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