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/// 花ぞ昔の香ににほひける ///2015.5.27放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

匂い立つような言葉で詠まれた、美しい日本の和歌。1235年、今から780年前の今日5月27日は、「小倉百人一首」が完成した日と云われています。

ご存じのように、小倉百人一首は、鎌倉時代の歌人、藤原定家(ふじわらのていか)が、百人の歌人の優れた和歌を一首ずつ選んだものです。

定家の日記『明月記(めいげつき)』には、色紙に書き写した百首の和歌が、京都の小倉山(おぐらやま)の山荘に飾られたことが記されています。これがのちに、小倉百人一首と呼ばれるようになったのでは・・・と考えられ、日記の日付の5月27日が記念日になったとか。

そんな歴史に思いを馳せつつ、ゆかりの日の今日は、小倉百人一首の中から「香り」にちなんだ和歌を紹介しましょう。

平安時代を代表する歌人、紀貫之(きのつらゆき)の歌です。

人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香(か)ににほひける

人の心は、さあ、昔のままかどうかわかりませんが、慣れ親しんだこの里に咲く梅の花は、昔と変わらず良い香りを漂わせています。人の心の移ろいやすさと、変わらぬ花の香り・・・この歌は、久しぶりに訪れた昔なじみの宿の主人に向けたものですが、その背景は、いろいろ想像できそうですね。

人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける

艶やかに匂い立つ、日本の和歌です。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2015-05-27 07:17 | 朝野家・香りの散歩道