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/// 冬の寒さと先人の知恵 /// 2015.12.9放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

四季のある日本では、冬の寒さによって生まれた食べものがたくさんあります。

豆腐を凍らせて乾燥させた、高野豆腐もそうですね。凍り豆腐(こおりどうふ)や凍み豆腐(しみどうふ)など、地方によって呼び名は違うようですが、関西では昔から高野豆腐という名で親しまれています。

その由来を調べてみると、鎌倉時代までさかのぼります。和歌山県にある弘法大師ゆかりの寺、高野山の僧侶たちが精進料理として食べていた豆腐が、冬の厳しい寒さで夜の間に凍ってしまったのがはじまりだとか。

翌朝、凍った豆腐を溶かして食べてみたところ、食感がおもしろい、なかなかおいしい、と評判になり、寺の保存食として作られるようになったそうです。厳しい修行に励む僧侶たちにとっては、貴重なたんぱく源になったわけですね。

はじまりは偶然の産物でしたが、その後、作り方にも工夫が重ねられ、やがて高野山名物として名を馳せるようになりました。

そして今、高野豆腐は、台所にストックできるヘルシーな食材として見直されています。おなじみの含め煮だけでなく、鶏の唐揚げによく似た食感が楽しめる高野豆腐の唐揚げや、フレンチトースト風のスウィーツなど、子どもたちにも人気のメニューに大変身。

冬の寒さと先人の知恵が生んだ高野豆腐を、皆さんも楽しく使いこなしてみませんか。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2015-12-09 07:25 | 朝野家・香りの散歩道