(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
新しい年を迎えるための準備をすることを「年用意」と言いますね。縁起の良い年用意の一つ、来年の干支にちなんだサルの置物も、各地でつくられているようです。
冬のニホンザルといえば、温泉につかっている姿を思い浮かべる方も多いでしょう。岩にもたれて気持ち良さそうに目を閉じていたり、お湯につかったまま毛づくろいをしたり・・・。この世の極楽とでも言いたそうな、ほっこり幸せな光景を見ていると、皆さんもあったかい温泉が恋しくなりませんか。
温泉につかるニホンザルは、海外では「スノーモンキー」と呼ばれています。なぜ、そう呼ばれるようになったかというと・・・1970年、雪の中を温泉につかっているニホンザルの写真が、アメリカの写真雑誌「ライフ」の表紙を飾りました。そこに「SNOW MONKEYS OF JAPAN」と紹介されていたのです。
以来、冬に温泉を楽しむニホンザルは、スノーモンキーと呼ばれるようになり、海外でも人気者に。日本を訪れる外国人観光客の中には、わざわざ山間にある温泉地まで足を運び、その姿をカメラにおさめる人たちもいるそうです。
主役のサルたちは、そんなことにはおかまいなく、のんびりマイペースで温泉につかっているとか。ちなみに、ニホンザルは急激に体温が変化しにくいそうで、湯冷めをしないといわれています。
来年はサルの置物を飾ることで、風邪をひかないというご利益があるといいですね。
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