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/// 百穀春雨 ///2016.4.20放送分




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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今日は二十四節気の「穀雨」ですね。穀物の穀に雨と書いて、穀雨。

この時期に降る春の雨は、あらゆる穀物を潤し、芽を出させることから「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)とも呼ばれています。はるか昔から、暦に記されてきた穀雨の文字は、田植えや種まきなどの準備に適した時期ですよ・・・と教えてくれているのですね。

江戸時代の俳人、松尾芭蕉(まつおばしょう)は、「春雨」という季語でこんな句を詠んでいます。

春雨や蓬をのばす艸の道 (はるさめや よもぎをのばす くさのみち)

春雨が草の道にしとしと降っていて、そこにはみずみずしい緑の蓬が育ち、春の到来を告げている・・・。この句は、芭蕉が一時期居を構えていた、江戸の深川あたりで詠んだといわれています。芭蕉の目に映ったその情景を思い浮かべると、春雨に濡れた土と蓬の匂いが、ふわりと立ちのぼってくるような気がしませんか。

蓬は、芭蕉が生きた時代には主に薬草として親しまれていました。もともと生命力の強い植物ですが、その成長を助ける雨によって、さらにイキイキといのちを輝かせます。そんな蓬のチカラにあやかろうと、先人たちは厄除けや縁起物の草餅にも、蓬を使うことを思いついたのでしょうか。

春雨や蓬をのばす艸の道

みなさんのまちでは、春を告げる草の道の蓬を、今も見ることができますか。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2016-04-20 00:55 | 朝野家・香りの散歩道