朝野家スタッフのblog

ブログトップ | ログイン

/// 野の草に露が宿るころ ///朝野家・香りの散歩道2016.9.7放送分

f0112434_12371081.jpg
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今日は二十四節気の白露(はくろ)です。白い露(つゆ)と書いて白露。秋の風情が日ごとに増して、朝には野の草に露が宿り、白く見えるようになるころです。


二十四節気では白露と読みますが、俳句の季語では白露(しらつゆ)という読み方もあります。

白露(しらつゆ)もこぼさぬ萩のうねり哉

秋の七草の一つでもある萩と、露を取り合わせた松尾芭蕉(まつお・ばしょう)の句です。白露が萩の花や葉っぱに宿り、ときおり吹く風にもしなやかに身をうねらせて、その露をこぼそうともしない・・・。そんな情景が浮かんできませんか。

白露もこぼさぬ萩のうねり哉

萩の花をゆらす秋の風の匂いまで、思い起こさせるような芭蕉の句ですね。萩と露の取り合わせといえば、箏(こと)の曲、箏曲(そうきょく)に「萩の露」という名曲があるのをご存じでしょうか。幕末から明治にかけて京都で活躍した作曲家、幾山検校(いくやまけんぎょう)の代表作で、恋しい人に心変わりをされた女性の切ない思いを、萩の花に宿る露にたとえた歌です。

野に咲く可憐な萩の花を見つけたら、小さな露の輝きにも心を寄せてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2016-09-07 12:39 | 朝野家・香りの散歩道