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/// 柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺 ///朝野家・香り散歩道2016.10.26放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

実りの秋を代表する果物といえば、みなさんは何を思い浮かべますか。今日10月26日は、「柿の日」です。


明治28年のこの日、奈良を旅した俳人・正岡子規(まさおか・しき)が、柿にちなんだ歌を詠んだことに由来する記念日だそうです。

柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺 

正岡子規の代表作の一つにあげられる、有名な句ですね。この句が生まれたときのことを、子規は「くだもの」というタイトルの随筆に綴っています。「この時は柿が盛(さかり)になっておる時で、奈良にも奈良付近の村にも柿の林が見えて何ともいえない趣(おもむき)であった。柿などというものは従来、詩人にも歌よみにも見離されておるもので・・・」と、子規は柿のある風景を愛でながらも、詩や俳句の題材としては、これまで見向きもされなかったと書いています。

この話は、意外に思われる方も多いでしょう。そして子規は、奈良に柿を取り合わせるという、思いもよらなかった新しい配合を見つけ出して、「非常に嬉しかった」とも書いています。

柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺 

奈良を旅した正岡子規が詠んだ、この革新的な句のおかげで、柿は俳句にふさわしい題材になったのかもしれませんね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。http://www.asanoya.co.jp/

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。http://asanoyayu.exblog.jp/i19/


by asanoyayu | 2016-10-26 20:25 | 朝野家・香りの散歩道