朝野家スタッフのblog

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/// 朝野家収集の「湯湯婆」は30種類、珍しい品ばかり ///

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『湯湯婆』って読めますか?

最近、夜が肌寒くなりました。寒くなると必要になる暖房機のことです。

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「ゆたんぽ」と読みます。

昭和40年代ごろまでの湯村温泉では冬、客室係りは湯たんぽを担いで荒湯にお湯を入れに行き、お客様の布団を敷く時、そぉ~と湯たんぽを入れておりました。底冷えのする湯村にお越しいただいたお客様に少しでも喜んでいただこうとの心配りで「湯村の冬のおもてなし」でした。

暖房設備が整ってくると湯たんぽは古いものと扱われてきましたが、近年また着目をされています。湯たんぽは使い捨てでなく、簡単に暖を取ること出来る、地球にやさしいECO(エコ)商品です。さらに湯村温泉ではお湯すら沸かす必要がないので、二酸化炭素(CO2)の発生もありません。

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また地球だけでなく、人の体にもやさしいのです。

湯たんぽの「たんぽ」とは、「湯婆」の唐音読み。 中国・唐の時代には湯たんぽの存在が見られ、「湯婆子(tangpozi)」「湯婆(tangpo)」と呼ばれていた。 「婆」は「妻」や「母」の意味で、妻や母親の温かい体温を感じながら寝るように、お湯を入れた容器を代わりに抱いて寝ることから付いたと言われている。日本では「湯婆」では解りにくいため、さらに「湯」を前につけて、『湯湯婆』と画く様になったらしい。

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人間の体温は睡眠をとる時、徐々に下がっていきます、電気の暖房機と違い、湯たんぽは同じような曲線を描いて温度が下がっていき、睡眠リズムに合うんですよ。また、子供のころの湯村温泉では、宿泊客への「冬のおもてなし」はもちろん、地域住民も外湯「薬師湯」に入浴時に湯たんぽを持参し、帰りに荒湯で入れて朝には残り湯で顔を洗っていました。

これは98度の豊富な温泉が誰でも使える湯村独特の文化でしたが、暖房器具の発達とともに利用されなくなりました。

22年前から朝野家で収集している湯たんぽは、江戸時代の陶器湯たんぽや近代の金属湯たんぽ、カイロ代わりの携帯湯たんぽなど30点があります。ちょこちょこテレビの取材なども受けているのですが、雪国・湯村温泉ならではの文化として保存収集しております。

2015年日テレ『スリープトラベラー』で放送されたものです。


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朝野家では、湯村温泉の温泉文化を知っていただくために『荒湯湯たんぽ体験』をしています。自分で荒湯に入れに行くもよし、客室係に言っていただければ準備します。ぜひ「冬の湯村のおもてなし」をご体験下さい。
by asanoyayu | 2016-12-25 10:58 | 温泉力