(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
ちょっと息抜きをしたいとき、自分にとって居心地のいいカフェがあるのは、幸せなことですね。
コーヒーの香りが漂うなか、ゆっくりと本が読める「ブックカフェ」や、保護された猫たちと猫を飼いたい人の出会いの場を提供する「猫カフェ」など、ひと口にカフェと言っても、そのスタイルはさまざまです。みなさんは、どんなカフェがお好きですか?
近頃は、「オレンジカフェ」や「もの忘れカフェ」とも呼ばれる、認知症カフェも増えてきました。認知症の方やそのご家族、地域の人が気軽に立ち寄って、おしゃべりをしながらお茶を飲んだり、お菓子を食べたり。
訪れた人たちが気兼ねなく交流できて、認知症の専門知識を持つスタッフに心配ごとを相談できる場所として、利用者の輪が広がっているそうです。
ちなみに、認知症カフェでもてなすお茶は、香り高い物のほうがいいとか。コーヒーや紅茶、ハーブティーなどの香りよって、緊張がほぐれたり、楽しい気分になることもあるそうです。
こうした認知症カフェのお手本になったのは、オランダの「アルツハイマーカフェ」や、イギリスの「メモリーカフェ」で、ヨーロッパではいち早く、もの忘れに悩む人たちを地域で支えるカフェの文化が根づいているようです。
日本でも、各地に誕生している認知症カフェ。誰でも気軽に立ち寄れて、心がふっと軽くなるような場所になるといいですね。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
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