朝野家スタッフのblog

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/// 夜廻り猫 ///2017.11.15放送分

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(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)


夜風が思いがけないほど冷たい日は、心をあたためてくれるような物語が恋しくなりませんか。

そんなとき、ページを開いてみたくなる漫画があります。涙の匂いがする所に人知れず現れる、遠藤平蔵(えんどう・へいぞう)という名前の猫が主人公の漫画『夜廻り猫(よまわりねこ)』です。人気漫画家の深谷かほる(ふかや・かおる)さんが、入院した息子のために描いた8コマ漫画で、ツイッターに載せてみたところ、予想もしなかったような反響があり、昨年の夏には単行本になりました。


頭の上に缶詰をのせ、半纏を羽織った、ちょっと強面の猫。遠藤平蔵が、まるでナマハゲのように「泣く子はいねが〜〜ひとりで泣ぐ子はいねが〜〜」と言いながら夜廻りをするのですが‥‥「む。涙の匂い」とかぎつけたら、相手が誰であろうと、そっと寄り添うのです。

たとえ「泣いていないよ」と言っても、「いや、心で泣いておろう」と、つらい思いや切ない思いをしている人の話を聴き、ときには一緒に呑んだり、笑ったり‥‥。励ますような言葉もかけず、ただじっと見守っているだけのときもあるのです。

「そこがいい」と共感する人が多く、自分も遠藤平蔵に寄り添ってもらいたい‥‥という声も。


今年、第21回手塚治虫文化賞の短編賞も受賞した、深谷かほるさんの『夜廻り猫』。自分の心の中に涙の匂いを感じたら、そっと開いてみませんか。


*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。



by asanoyayu | 2017-11-15 07:08 | 朝野家・香りの散歩道