(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさん、そして10ぴきの子どもたち。家族三世代、14ひきのねずみの一家が、めぐる季節を楽しみながら仲良く暮らす絵本、14ひきのシリーズをご存じですか?
1983年、絵本作家のいわむらかずおさんが最初に発表した14ひきの物語は、フランスやドイツなどでも出版され、世界的な人気シリーズになりました。
これまで12の物語が誕生していますが、なかには、今の時期にぴったりの一冊もあります。タイトルは『14ひきのもちつき』。お正月を迎えるために、ぺったんとったん、家族みんなで餅つきをするお話です。
薪を割って、かまどに火をいれ、もち米が蒸しあがったら、いよいよ楽しい餅つきのはじまりです。準備をするのも、杵でお餅をつくのもチカラを合わせて。たちのぼる湯気の匂いまで漂ってきそうで、ペーシをめくりながらワクワクしてきます。
臼と杵を使う昔ながらの餅つきに興味津々の子どもから、懐かしい光景を思い出す大人まで、家族みんなで楽しめる絵本『14ひきのもちつき』。最後に、つきたてのお餅をおいしそうにほおばる笑顔を見たら、みなさんもきっとお餅が食べたくなることでしょう。
さて、『朝野家・香りの散歩道』の今年の放送は、今日が最後になりました。今年も一年、おつき合いいただきありがとうございました。みなさまどうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。