朝野家スタッフのblog

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/// 今年も、河鹿と雪解けのハーモニーが聞こえ始めました ///



湯村温泉を流れる清流・春来の遊歩道を歩いていると、美しい声でヒュ~ヒュ~ッヒィヒィヒィヒィヒュ~ゥと河鹿が鳴きます。



河鹿といっても鹿でなくカジカという小さな蛙です。体長5・6センチ、清流に住み、オスは水辺にある石の上などに縄張りを主張して、雌を求めて繁殖音をあげます。

河鹿とは雄鹿の鳴き声に似ているので名前がついたといわれていて、 風流な鳴き声が人気で、江戸時代には河鹿専用の籠や盆景の中で飼育されていたり、歌の季語になっていました。

そういえば子供のころ(昭和40年ごろ)お客様に頼まれ、河鹿を捕り牛乳瓶に入れて1匹10円で売りました。当時は高額なお小遣いになると友達と一生懸命捕まえたことを思い出します。

久々に川の近くで探すのですけど、河鹿は気配に敏感な蛙で、足音がすると鳴き止むのです。大人の目にはなかなか見つかりません。子供の頃はあれだけ簡単に見つけたのに! 目線や感覚の違いでしょうかね。まだまだ湯村には自然がいっぱい。



新温泉町諸寄「東の啄木、西の翠渓」と言われるほどの歌人前田純孝(翠渓(すいけい)が、湯村温泉を思い、この河鹿の歌を詠んでいます。

『春来川の河鹿なるかも、夜をこめて、なびく荒湯の、湯けむりのかげ』



春来川の荒湯近辺でも聞くことが出来ます。足湯で聞き耳を立てると雪解けのせせらぎと綺麗なフルートの音に似た鳴き声が聞こえてきます。


朝野家にお泊まりいただき、夕食後、自然のコンサートを聞きに出かけませんか?


by asanoyayu | 2018-04-10 15:40 | 旅行・体験日記