新緑の季節になると、森林浴に出かけたくなりませんか。森の中を歩いていると、天然の香りのシャワーを浴びているようで、心もカラダもリフレッシュできますね。
最近は「ノルディック・ウォーキングで森林浴を楽しむ」という北欧生まれのスタイルも、静かな人気を集めているようです。
ノルディック・ウォーキングは、フィンランドのクロスカントリースキーの選手たちが、夏の間のトレーニングとして行ったのが、はじまりといわれています。クロスカントリースキーのように、2本のポールを使って歩くのですが、通常のウォーキングに比べて、かなり高い運動効果が期待できるとか。というとハードなスポーツを想像されるかもしれませんが、ポールを使うことで膝や腰にかかる負担が軽くなるので、年齢を問わず楽しめるのが大きな魅力です。
なかには、首や肩の血行が良くなって、肩こりが解消した人もいるとか。いずれにしても、正しい歩行方法をマスターすることが、ノルディック・ウォーキングを健康的に楽しむ最初の一歩です。
2000年にはフィンランドのヘルシンキに国際ノルディック・ウォーキング協会が設立され、現在は世界40カ国以上に愛好者の輪が広がっています。
日本にも指導者を養成する機関があり、初心者向けの体験イベントも行われていますから、これからはじめる方は、まずレッスンを受けてみることをおすすめします。森と湖の国フィンランドで生まれた健康法、皆さんもいかがですか。
*『香りの散歩道』は
朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)