南の島のラー油や北国生まれのドレッシングなど、原料の一部に地域の特産物を使った「ご当地調味料」が注目を集めています。
手づくりのため地元でもなかなか手に入らないものから、インターネットで手軽に取り寄せられるものまで、口コミで人気が広がっているようですね。
春野菜のおいしい季節ですが、旬の時期に同じ素材を使って料理をしても、ひとふりでさまざまな味の変化が楽しめる調味料のマジック。ご当地調味料ブームで、新しい味との出会いにハマっている人が多いのも、うなづけますね。
せっかくなら、調味料について本格的に勉強してみようと、「調味料マイスター」をめざす人も出て来ています。日本野菜ソムリエ協会が養成している「調味料マイスター」は、醤油や味噌など日本の食文化を支える伝統的な調味料についての知識を持ち、その魅力や使い方をわかりやすく伝えるスペシャリスト。
「野菜ソムリエ」の資格を取った人が、野菜をもっとおいしく食べるため、さらに「調味料マイスター」をめざすというケースも多いそうです。確かに、生のキャベツでも、塩やぽん酢しょうゆなど、使う調味料によっておいしさのバリエーションがグンと広がります。
知れば知るほど、奥が深そうな調味料の魅力。まずは、いろんな種類を試して、お気に入りの味を見つけることからはじめてみませんか。
*『香りの散歩道』は
朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)