朝の光に透ける小さな瓶の蓋を開けると、甘酸っぱいフルーツの香り。
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
食卓においしいジャムがあるだけで、幸せな気分になる人は多いのではないでしょうか。
ジャムの専門店で出会った、こだわりの味。その季節にたくさんとれる果物で、手づくりした自家製ジャム。
地元の名産品を使ったご当地ジャムも、たくさん登場しています。果物だけでなく、さつまいもジャムやにんじんジャムなど、野菜を使ったヘルシーなご当地ジャムも人気があるようですね。
みなさんは、どんなジャムがお好きですか?
ジャムの歴史をさかのぼると、その起源は旧石器時代の終わり頃だといわれています。一説によると、ミツバチの巣から採ったミツで果物を煮たことが、ジャムづくりのはじまりだとか。
当時の暮らしぶりが想像できるスペインの遺跡からは、人間が木に登ってハチミツを採っている絵や、果物を土器で煮たと思われる跡も見つかっているそうです。
今から1万年以上も前に、私たちの祖先は、ジャムのおいしさと保存食としての役割に気づいていたのですね。
春の果物や野菜がたっぷり手に入ったら、コトコト、コトコト、砂糖やハチミツと一緒に煮てみませんか。ジャムができあがるまでのゆったりとした時間、キッチンに漂う香りもまた、ココロあたたまるごちそうです。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
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