合併前の浜坂町は摂津市と交流姉妹都市になっており、山陰海岸ジオパークが世界ジオパークに認定されて、2年になりました。多くの方に知っていただくため姉妹都市モニターツアーを募集しましたところ、2台82名の参加を頂きました。
松葉蟹水揚げ日本一の浜坂港でかに祭り、湯村温泉のジオ見学やゆで玉子などのジオ体験と温泉熱発電の実験見学、薬師湯での入浴です。
このたびは観光協会正副会長での案内です。私は1号車、松元会長が2号車の30分時間差で行います。ガイドがあるのとないのでは旅行地域の理解度が変わります。
生憎の雨でしたので、湯けむり広場の休憩所に集まっていただき、温泉熱発電の実験を新温泉町役場の谷口さんにしていただきました。実験装置は谷口さんの手作りで、ペットボトル、ぺルチェ素子、電気配線、モーター、ファンというシンプルな構成、廃品などを再利用して出来ています。
温泉熱発電の珍しい実験に周りから覗き込んでいます。
ペルチェの板の説明をしています。
「2種類の金属の接合部に電流を流すと、片方の金属からもう片方へ熱が移動するというペルティエ効果を利用した板状の半導体素子のことで、電流を流すと片面が熱くなり、もう一方が冷たくなります。この事から温度差を与えることで電気を作る事も出来ます。これをゼーベック効果といいます。バスや車用の冷蔵庫はこの熱交換素子を使っています。・・・」
2本の吸収熱板付きペットボトルの間にベルチェ素子を挟ん輪ゴムで繋げて、ベルチェ素子から出ている線をモーターに繋ぎます。
実験はお客様にお手伝いをしていただきます。片方のペットボトルに川の水を、もう一方に温泉を入れてもらうと・・・。
・・・なんてことでしょう。
モーターが勢いよく回るではありませんか・・・。
これを利用すれば
湯村温泉の温泉で再生エネルギーが無尽蔵に作る事が出来るのです。これがジオパワーです。
同じジオパワーのゆで玉子体験もしていただきました。
同じ玉子を、左は荒湯で湯がいた玉子、右は水から湯がいた玉子です。
同じ時間だけ湯がいたのですが、温泉の成分で玉子の黄身の色や艶と白身のプルプル具合が違います。これも荒湯のジオパワーです。
人の肌は白身と同じ蛋白質、『美肌の湯』に納得です。