(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
日本海に面した山陰のまちには、海の幸を使った郷土料理がたくさんありますね。では、海の幸を活かしたカクテルはどうでしょう?
実は、あるのです。
昨年の夏、美保関で誕生したカクテル「カメティーニ」が、今年も期間限定で復活しました。「マティーニ」の聞き間違いでは…?と思われた方。
いいえ。「マティーニ」にはオリーブの実が付きものですが、それを美保関風にアレンジした「カメティーニ」に添えられているのは、オリーブではなくカメノテ。そうです。亀の手のようなカタチをしたフジツボの一種、山陰の海で獲れるあのカメノテです。だから「カメティーニ」。
地元の美保関では、カメノテといえば漁師さんが味噌汁などにする珍味で、スペインあたりでは高級食材だとか。それにしても、カクテルにするという発想は前代未聞ではないでしょうか。
想像してみてください。ジンとベルモットを注いだおしゃれなカクテルグラスの中に、ピンに刺さったカメノテが丸ごと一つ。見た目はちょっと…と思われるかもしれませんが、味わった人たちの感想は「ほのかに磯の香りがしておいしい」「海のしょっぱさが美保関のロケーションに合っている」と好評です。
カメノテの不思議なカクテル、カメティーニは、8月の金曜と土曜の夜だけ美保関灯台ビュッフェでオープンする「いさり火カフェ」で味わうことができます。夜の海にきらめく漁り火を眺めながら、皆さんもぜひ一杯いかがですか。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
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