(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
南太平洋の楽園ニューカレドア。日本では、1966年に出版された森村桂(もりむら・かつら)さんの旅行記の題名から、「天国にいちばん近い島」ともいわれています。
自然豊かなその島で、万能薬のように使われている植物があるのをご存じですか?
オーストラリアに自生するユーカリやティートリーと同じフトモモ科の木で、名前は「ニアウリ」。
葉っぱを鼻に近づけると、すっきりとしたクリアで清涼感のある香りがします。ユーカリやティートリーの香りが好きな方なら、きっと気に入るでしょう。
幹は白くて、遠くから見ると白樺のような樹皮に覆われています。この樹皮は燃えにくい性質があり、ニューカレドニアの伝統的な家屋の壁材にも使われているとか。島の暮らしには、なくてはならない木なのですね。
このニアウリから抽出したエッセンシャルオイルの香りをかぐと、心が落ち着くという人や、鼻や喉がスーッとして、風邪のひきはじめなどの呼吸器系の不快な症状がやわらぐという人も・・・。
もちろん、香りの効き目は人によって違いますが、ニューカレドアでは、ニアウリのエッセンシャルオイルをアロマテラピーに愛用している人が多いそうです。また、ニアウリの花からとれる蜂蜜も人気があり、こちらはさらりとした甘さが特徴です。
天国にいちばん近い島に咲くニアウリは、天国にいちばん近い香りかもしれませんね。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
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