正福寺に集まった子供たちはタイマツを手に、行者のほら笛の音を合図に正福寺の階段を下り、町内を流れる春来川を囲んで、地元の子ども会の手で繰り広げられます。
春来川両岸を取り囲んだ子どもたちがたいまつの炎を打ち振りしながら、「ジーロンボ、ターロンボ、ムーギノナーカノクーロンボ」のはやし言葉にあわせて、火のついたタイマツを振り回します。無病息災、五穀豊穣を祈願し、高ぶる心や心の病気を焼き払い、水に流してきれいな心に・・・と祈ります。
火の乱舞が春来川に生えて幻想的なひと時を演出します。
私の子供のころは、束ねたおがら(大麻の繊維でを取った後の余った茎苧殻)に火をつけて回したものでした。お盆の際に迎え火・送り火を焚くのに用いられるのもおがらでした。最近は角材に旅館の古タオルを巻いて灯油にひたしてタイマツをつくります。昔はecoだったんですね。
数に限りはありますが観光客用のタイマツもご準備しております。地元の子供たちに混じって、故郷での夏の思い出をお作りませんか?。
幻想的な光の輪、どこか懐かしい子供たちの歌声、そして、灯りを映す川の匂い・・・。湯村の人々は、この火祭りがやってくると「そろそろ夏も終わりだなぁ~」と肌で感じます。