諸寄の港は、狭い入り口から内部に広がる天然の良港で、江戸時代から、北前船の寄港地として栄えた。
北前船に関する日本遺産は2017年度、東北や北陸などの11市町が認定されており、新温泉町は今回、初挑戦で全国26市町とともに追加認定された。同町の構成文化財は、船絵馬や係留くいの跡など11件。うち廻船問屋だった東藤田家の母屋は13日、ゲストハウスとしてオープンしました。
一方、北前船による人や物の交流で、地域の文化も活性化した。諸寄地区出身の明治期の歌人前田純孝や日本画家谷角日沙春ら、多くの文化人が全国的に活躍。風光明媚な白い砂浜の景色でも知られ、平安時代から古典や和歌などにも取り上げられています。
追加認定を受け、新温泉町は、夏休みまでに諸寄地区の散策マップを作成。近くモデルコースを歩く催しなども開催する予定で、地元と協議しながら、案内看板の設置やガイド養成などにも取り組んでいく予定です。