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/// 不昧公の精神を受け継ぐ ///201810.03放送分



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

松平不昧公の没後200年に当たる今年は、お茶に関するイベントが数多く催されていますね。島根県立美術館では、大名茶人と呼ばれる不昧公の足跡を辿り、その功績にあらためて目を見張る展覧会が開催されています。もう、ご覧になりましたか。

国宝や重要文化財に指定されている茶道具が展示されるなか、不昧公直筆の書に目を止める方も多いとか。

茶の湯の本意について、不昧公は、こんな一文を残しています。

「時世のうつりゆきをわきまえず、

 一つ所に足を止めて移行を知らざ

 るものは生涯の下手と申すべき也」

時代の好みや思想の変化を意識することなく、「これまではこうだったから」と足を止め、ただ守るだけの茶は最もつまらないと、慣習にとらわれず、時代と共に変わっていくことをすすめています。

いい道具や美術品を見極める目利きの素晴らしさで、わが国の文化財保護を先駆けるコレクターになり、茶道具や和菓子づくりを奨励して、松江藩の財政危機を立て直すなど・・・時代を先取る革新的なことを成し遂げた、不昧公らしい言葉ではないでしょうか。

そして、200年の時を超えた今、不昧公の精神を受け継ぐように、自由なスタイルでお茶を楽しむ人たちが増えつつあります。茶籠に道具を入れて持ち歩けば、どこでも茶会ができるという、そんな気軽なお茶との付き合い方も、素敵ですね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供​で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナー​からもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2018-10-03 07:05 | 朝野家・香りの散歩道