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/// もういくつ寝ると お正月・・・ ///2018.12.26放送分

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(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

クリスマスが過ぎると、心の中では、新しい年に向けてカウントダウンがはじまりますね。


年越しそばの香り、年神様を迎える松飾りの香り、さまざまな冬の香りに包まれながら、「もういくつ寝ると お正月・・・」そんな歌も聞こえてきそうです。この『お正月』という題名の歌は、明治34年に発表されました。日本で初めて、話し言葉で書かれた唱歌とも言われています。


お正月を心待ちにする、子どもたちの気持ちをイキイキと歌った、この歌詞を書いたのは女学校の音楽教師だった東くめ(ひがし・くめ)。夫の東基吉(ひがし・もときち)は、日本の幼稚園教育の基礎を築いた人物で、当時の唱歌は、幼い子どもたちには難しいと感じていました。

たとえば、「年の始めの例(ためし)とて」という歌詞ではじまる『一月一日(いつげついちじつ)』という歌は、格調高い文語体で書かれているため、意味が分からないまま歌っている子どもも多かったとか。


基吉は、「子どもが楽しくなる歌をつくりたい」と妻のくめに相談し、分かりやすい歌詞と親しみやすいメロディーの『お正月』という歌が誕生したのです。


明治、大正、昭和、平成と歌い継がれ、来年の今ごろは、新しい元号でお正月を迎える子どもたちも、きっとこの歌を口ずさんでいることでしょうね。


今年の『朝野家・香りの散歩道』は、これで締めくくらせていただきます。みなさまどうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供
で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。





by asanoyayu | 2018-12-26 07:15 | 朝野家・香りの散歩道