朝野家スタッフのblog

ブログトップ | ログイン

「針供養」2020.02.05放送分

「針供養」2020.02.05放送分_f0112434_19254713.jpg
( 墨絵:朝野家社長 朝野 泰昌 )

先日、友人が手づくりの匂い袋をプレゼントしてくれました。

ハギレを使ってセンスのいい小物を作るのが得意な彼女は、「この袋の中に自分の好きな香りを入れてね」と、手紙に添える文香を入れて持ち歩くことを提案してくれました。とても素敵なアイデアだと思いませんか。

そして、ひと針ひと針、心を込めて縫われたものには、受け取る相手のことを思いやる、その時間まで縫い込まれているような気がします。

今週の土曜日、2月8日は、裁縫に使った針を供養する「針供養の日」です。一年間いっしょに働いてくれて、折れたり曲がったりした針を、豆腐などのやわらかいものに刺して神棚にあげ、感謝の気持ちで手を合わす・・・。

裁縫の上達を願い、道具を大切にする心も育んできた伝統行事で、この日だけは「針仕事をしてはいけない」とも言われています。

働き者の針にお休みをあげる日であり、人間も針仕事から解放される日。昔は、針供養の日に息抜きができることを、楽しみにしていた女性たちもいたようです。

江戸時代には、中国山地で盛んだった「たたら製鉄」の鉄を使って、針が作られていました。そんな歴史にも思いをはせながら、2月8日は針に「ありがとう」の気持ちを伝えませんか。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2020-02-05 07:00 | 朝野家・香りの散歩道