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『ぬくもりと希望の空間』2020.12.02放送分

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( 墨絵:朝野家社長 朝野 泰昌 )


東京・小金井にある「江戸東京たてもの園」で、銭湯をテーマにした特別展が開催されています。


題して『ぬくもりと希望の空間〜大銭湯展』。江戸時代に人々の憩いの場として広まり、ぬくもりを届け続けてきた、東京の銭湯文化が紹介されています。


失われゆく歴史的な建物を移築保存している「江戸東京たてもの園」には、東京型の銭湯を代表するような建物も復元されています。「子宝湯(こだからゆ)」というのれんが掛けられたこの銭湯の建物は、足立区の千住で昭和4年から63年まで営業されていたものが移築されました。


お寺や神社を思わせる、宮造りの堂々とした外観に、開放感のある空間。天井の高い浴室の壁には、見事な富士山のペンキ絵が描(えが)かれています。


関東大震災によって多くの建物が失われた東京では、街のあちこちにあった銭湯も焼けてしまいました。震災からの復興が進むなか、人々を元気づけようと豪華な銭湯が登場し、東京の銭湯建築の流行になったとか。


その面影を今に伝える「子宝湯」を見学しながら、銭湯の魅力と歴史を知ることができる『ぬくもりと希望の空間〜大銭湯展』。


お湯につかる建物に装飾を施し、心まであたためようとした、先人たちの思いが伝わる展覧会です。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2020-12-02 07:04 | 朝野家・香りの散歩道