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「はなむけ」2022.06.22放送分

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( 墨絵:朝野家社長 朝野 泰昌 )

6月の花嫁、ジューンブライドになられた皆さま、おめでとうございます。結婚式のスピーチで贈られた「はなむけ」の言葉に、感動された方も多いことでしょう。

この「はなむけ」という言葉を耳にしたとき、美しく咲く「花」という字を思い浮かべた方はいらっしゃいませんか。人生の門出を祝う場面で使われることが多いので、花束を贈るようなイメージがあるのかもしれませんね。

実は、「はなむけ」の「はな」は、花束の「花」ではなく、匂いをクンクンと嗅ぐほうの「鼻」です。しかも、馬の鼻。その昔、馬に乗って旅立つ人の無事を祈って、見送る人が馬の鼻を行く先に向けてあげる習慣がありました。この「馬の鼻を向ける」という言葉が短くなって、「はなむけ」になったのです。

平安時代に書かれた『土佐日記』にも、「航路(ふなじ)なれど、馬のはなむけす」という一文が出てきます。旅立つ人は船で行くのだが、馬のはなむけをする。という意味で、この場合の「はなむけ」は、送別会のような宴(うたげ)のことだとか。

そして、今。「はなむけ」という言葉は、結婚式だけでなく、送別会や卒業式など、新たな一歩を踏み出す人を見送るときに使われますね。

入学式や歓迎会など、人を迎えるときに使うこともあるようですが、本来の意味とは違うことを覚えておいてください。馬の鼻を向けることから生まれた「はなむけ」。その行く先には、いいことがいっぱい待っているといいですね。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2022-06-22 07:00 | 朝野家・香りの散歩道