朝野家スタッフのblog

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カテゴリ:朝野家・香りの散歩道( 502 )

/// 土用の丑の日 ///2019.07.24放送分


(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

今週の土曜日、7月27日は「土用の丑の日」です。この日に鰻を食べる風習は、江戸時代、平賀源内(ひらがげんない)が考えた鰻屋の広告で広まったという説は有名ですね。


その広告は『万葉集』に収められた、ある和歌がヒントになったとも言われています。


石麻呂に 我れ物申す 夏瘦せに よしといふものぞ 鰻捕り喫せ

(いしまろに われものもうす なつやせに よしというものぞ うなぎとりめせ)


「石麻呂さんに申し上げます。夏痩せには鰻がいいそうです。捕って食べてはいかがですか」とすすめている歌です。作者の大伴家持(おおとものやかもち)が活躍した、奈良時代にはすでに、鰻は「夏痩せによし」と言われていたのですね。


ただし、この歌には続きがあって、「瘦せに瘦せているとはいえ、生きてさえいれば儲けものです。そんな細い体で鰻を捕ろうとしたら、川に流されるからおやめなさい」という、人をからかったような歌も詠んでいます。果たして、石麻呂さんは、夏を元気に乗り切るために鰻を食べたのでしょうか。


この話を聞いて、みなさんが想像したのは、鰻を裂いて、甘いたれをつけて焼く、香ばしい匂いの蒲焼きではないですか。

実は、この調理法が生まれたのは、醤油や味醂などの調味料が普及した、江戸時代になってから。それまでは、丸のまま串に刺して焼いていたそうです。


*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供​で、毎週水曜日FM山陰(16:55
17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2019-07-24 08:36 | 朝野家・香りの散歩道

/// あてなるもの ///2019.07.17放送分


(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

写真から甘い香りが漂ってくるような、SNS映えするスイーツが人気ですね。この季節の主役は、なんと言っても「かき氷」でしょう。

かき氷の歴史をひもとくと、平安時代の女流作家・清少納言(せいしょうなごん)の名が浮かびあがります。彼女は、随筆『枕草子』の中で、「あてなるもの」つまり、雅やかで上品なものとして、かき氷のことを書いています。

それによると、当時のかき氷は、削った氷に「あまづら」をかけて、金属製の器に入れたものでした。「あまづら」とは甘味料のことで、甘茶蔓(アマチャズル)などの植物を煎じて作った、甘い蜜だったのではないかと言われています。

甘茶蔓といえば、健康茶ブームの先駆けになった薬草としても知られていますね。ほのかな甘味と苦味があり、太陽の光を浴びた草のような香りがするお茶です。

清少納言が食べたかき氷にかかっていたのが、甘茶蔓で作られた「あまづら」かどうかは定かではありませんが、当時、甘い蜜はとても貴重なもの。ましてや、氷を口にできるのは限られた人だったので、金属の器に盛られたかき氷は、さぞかし輝いて見えたことでしょう。

もしも清少納言の時代にSNSがあったら、アップしたかき氷の写真に「いいね!」が集まること間違いなし、でしょうね。

さて、氷も蜜も簡単に手に入る時代のみなさんは、どんなかき氷なら「いいね!」をしますか。

​*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供​で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また​朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナー​からもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2019-07-17 07:00 | 朝野家・香りの散歩道

/// 人類初の月面着陸50周年 ///2019.07.10放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今から50年前の夏。世界中の人々が、月に思いをはせた日があったことをご存知ですか。

1969年7月20日、アポロ11号が月面着陸に成功した日です。翌朝、人類が初めて月に降り立ち、この世紀の瞬間は世界中に衛星中継されました。

日本でもたくさんの人が、テレビで見守っていたそうですから、リアルタイムで覚えている方も多いことでしょう。

地球人を代表して月に一歩を踏み出した、アポロ11号のアームストロング船長は、こんな言葉を残しています。「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」。

はるか彼方にあって、「うさぎが餅つきをしている」とか「かぐや姫のふるさと」などと、夢のある昔語りもされてきたミステリアスな月。その正体が、科学の目で明らかになった一歩でもありました。

うさぎもかぐや姫もいないことを知って、ちょっとがっかりした子どもたちも、「人間はどんな星にも行ける!」と宇宙への夢が広がったのではないでしょうか。

人類初の月面着陸50周年の今年、山陰でも宇宙に関するイベントが開催されています。

鳥取市さじアストロパークでは、月面探査のこれまでを振り返り、これからの宇宙開発について考える展示が、9月16日まで開催されています。この夏はみなさんも、月に思いをはせてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供​で、毎週水曜日FM山陰(16:55
17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナー​からもお聞きいただけます。




by asanoyayu | 2019-07-10 07:10 | 朝野家・香りの散歩道

/// アイスクリーム ///2019.07.03放送日



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

昭和26年の今日7月3日、東京の明治神宮で開催された進駐軍主催のカーニバルで、ある食べ物が話題になりました。

季節は夏。模擬店で販売された甘くて冷たいその食べ物とは・・・ソフトクリームです。

一般の日本人が、コーンに盛られたソフトクリームを味わうのも、目の前でつくる機械を見るのも、おそらくこの時が初めてだったのではないでしょうか。

その後、百貨店の食堂や街の喫茶店でも売られるようになり、ソフトクリームは日本中の人気者になりました。とは言っても、かけそば一杯の値段に比べ、ソフトクリームは2倍以上もしたそうですから、最初は高級スイーツだったのですね。

そして、昭和45年。ソフトクリームが爆発的なブームになる出来事がありました。大阪で開催された万博、日本万国博覧会です。

期間中6千万もの人が訪れたという会場内には、およそ200台のソフトクリームフリーザーを設置。フル回転で売れた日もあったそうで、歩きながらソフトクリームを食べる人たちの姿がメディアにも取り上げられ、「カッコイイ」「おいしそう」「食べてみたい」と、人気に火がついたのです。

令和7年にはまた、大阪で万博が開催されるとか。私たちが食べたことのない、新しい食のブームがまた生まれるかもしれませんね

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2019-07-03 07:00 | 朝野家・香りの散歩道

/// 露天風呂の日 ///2019.06.26放送分



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(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)


汗ばむ季節の楽しみは、お風呂に入ること。心もカラダもさっぱりして、生まれ変わったような気分になれる、日々の贅沢ですね。

毎月26日は「風呂の日」です。なかでも6月26日は、6・(ろくてん)の2(ふ)6(ろ)で「露天風呂の日」だとか。


温泉は、人類が誕生する遥か昔から地球上に湧いていたと云われているので、露天風呂の歴史は、人類の歴史そのものかもしれませんね。


地球のエネルギーを感じさせるような温泉が、令和の今もこんこんと湧き出る山陰の湯村温泉。今からおよそ1150年前に発見されたと伝えられる源泉は「荒湯(あらゆ)」と呼ばれ、90度を超える高温のお湯が1分間に470リットルも湧き出しているそうです。


湯けむり香る湯村温泉の人々は、この温泉と共に暮らしてきました。旅館や入浴施設だけでなく、理容院や美容院、一般家庭にも温泉が配られていて、町の暮らしになくてはならない宝もの。町を流れる春来川を眺めながら、誰でも気軽に入れる足湯も、天然かけ流しです。


これぞ、まさに、小さな露天風呂と言えそうですね。


その昔、歩き疲れた旅人や農作業を終えた地元の人が、川にあふれ出た温泉に足をつけて、疲れを癒したのがはじまりだそうですが・・・今では、世界中からやって来る観光客にも人気の足湯です。


「露天風呂の日」の今日、山陰を潤す地球の恵みの温泉に、思いをはせてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2019-06-26 06:56 | 朝野家・香りの散歩道

/// 朗読の日 ///2019.06.19放送分


(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

今日6月19日は「朗読の日」です。
6(ろく)10(とお)9(く)で、「朗読」という語呂合わせから生まれた記念日だとか。「朗読」とは、文章を声に出して読むことですが、感情を込めて読み上げるという意味合いも含まれています。

声に出してみたら、言葉が立ち上がって心にぐっと響いてきた・・・そんな経験はありませんか。


宮沢賢治のふるさと岩手県の花巻市では、毎年、「雨ニモマケズ」を朗読する全国大会が開催されています。それぞれの思いを乗せた、十人十色の「雨ニモマケズ」。なかには、朗読だけでなく、賢治が作詞作曲した「星めぐりの歌」を披露する参加者もいるそうです。

夜空にきらめく星座の名前が、たくさん出てくる「星めぐりの歌」。その歌詞をご存知ですか。

あかいめだまの さそり 
ひろげたわしの つばさ
あおいめだまの 小いぬ
ひかりのへびの とぐろ
オリオンは高く うたい
つゆとしもとを おとす

アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ
小ぐまのひたいの うえは
そらのめぐりの めあて

香り高い日本語の世界を、皆さんも朗読で楽しんでみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2019-06-19 07:00 | 朝野家・香りの散歩道

///「万能の天才」が愛したローズウォーター ///2019.06.12放送分




(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

今年、没後500年を迎えたルネサンスの天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。

『モナ・リザ』や『最後の晩餐』などの名画を描いた画家であり、空を飛ぶ機械の原理を考え出した発明家でもあり、解剖学や天文学など、あらゆる分野で類い稀な才能を発揮した人物です。

生涯にわたって書き綴った膨大なノートは、ダ・ヴィンチ手稿(しゅこう)と呼ばれ、後の世の人々に多大な影響を与えたことは、皆さんもご存知でしょう。

謎多き人物だけに、さまざまなエピソードが伝えられていますが、一説によると、いい香りの作り方についても語っていたとか。

その内容は、「まずバラの花から抽出した水、ローズウォーターで手を湿らせ、それからラベンダーの花を手に取って、両手でこすり合わせる」というシンプルなものだったそうです。

植物の香りに興味のある方なら、どんな香りになるのか、きっと想像できるでしょう。

また、ダ・ヴィンチは、新鮮なローズウォーターに砂糖とレモンを加えたものを、好んで飲んでいたという説もあるそうです。

人類史上最高と称えられる「万能の天才」が愛したローズウォーター。その甘い香りが、ダ・ヴィンチにひらめきを与えていたかどうかは分かりませんが・・・。私たちも、いいアイデアが思い浮かばないときは、ローズウォーターの香りで気分転換をしてみるのも良さそうですね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-06-13 06:43 | 朝野家・香りの散歩道

/// 水道週間 /// 2019.06.05日放送分



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

6月は水の月、「水無月」です。

水の無い月と書きますが、これにはいろいろな説があるようです。「無(な)」は「の」という意味の言葉で、旧暦の6月は田んぼに水を引く時期であるため、水の月と言われるようになったという説。

いやいや、暑さで水が涸れるから、やっぱり水の無い月だという説。いずれにしても、先人たちが水に思いをはせてきた月であることは、間違いないようですね。

そして昭和30年代からは、毎年6月は「水道週間」でもあるのですが、皆さんはご存知でしたか。

期間は6月1日から7日まで。すでにポスターなどでPRされている今年のスローガンは、「いつものむ いつもの水に 日々感謝」。確かに、その通りですね。

この機会に、私たちが毎日あたり前のように飲んでいる、水道水のことを見直してみませんか。

日本の近代的な水道事業は、明治20年、横浜で産声をあげました。外国との交易が盛んになったことで、海外から持ち込まれるコレラなど、水を介して広がる伝染病を防ぐためのものだったそうです。

その後、港のある都市を中心に水道は全国へと広がりましたが、普及率が急速に伸びたのは、昭和30年代から40年代にかけて水道事業への関心を高める「水道週間」が始まった頃と重なります。

「いつものむ いつもの水に 日々感謝」をしながら、きれいな水が安心して飲める環境を、これからも守り伝えていきたいですね。

>*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-06-05 11:56 | 朝野家・香りの散歩道

/// 熱い夏の過ごし方 ///2019.05.29放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)


そろそろ衣替えの季節ですね。

衣類を夏ものに替えるように、住まいを夏仕様に替えることを、京都では「建具替え(たてぐがえ)」と言うそうです。

四方を山に囲まれた京都の夏は、蒸し暑いことで有名ですね。京町家と呼ばれる木造の家屋では、六月になると「建具替え」をする風習が、今も受け継がれています。そこには、自然の素材を活かして暑さをしのぎ、快適に暮らす先人の知恵と工夫が詰まっているとか。

たとえば、ふすまや障子をはずして、竹や葦(よし)で編んだ簾(すだれ)をはめ込んだ、簾戸(すど)に取り替えます。葦戸(よしど)とも呼ばれるこの建具は、風通しがいいだけでなく、強い日差しを遮ってくれる優れもの。そして、足元には、ひんやりとした感触が気持ちいい籘の敷物を敷いて、麻の座布団を置けば、目にも涼しい夏座敷の出来上がりです。

これをお手本にして、すべてを整えることはできなくても、一つ、二つと、涼やかな自然素材を部屋に取り入れるだけで、夏座敷の趣(おもむき)を楽しむことはできそうです。

今からおよそ700年前、『徒然草(つれづれぐさ)』という随筆を書いた吉田兼好(よしだ・けんこう)は、「家のつくりようは夏をもって旨とすべし」と言いました。家をつくるには、夏の過ごしやすさを優先すべきだ。冬はどんなところでも住めるけれど、暑いのは耐えられない・・・。

この助言には、夏の暑さが年々厳しくなっている今こそ、耳を傾けたほうが良さそうですね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。



by asanoyayu | 2019-05-29 07:00 | 朝野家・香りの散歩道

/// ラベンダーの夏越し ///2019.05.22放送分



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

新緑の季節には、香りのいいハーブにたくさん出会えます。

なかでも、紫色の花を咲かせるラベンダーは、爽やかな香りで心を落ち着かせてくれる、癒しのハーブとして人気がありますね。ラベンダーの香りを嗅ぐと、心地いい眠りに誘われるという方も多いようです。

地中海沿岸が原産のラベンダーは、もともと暑さや湿気が苦手なので、日本のラベンダー畑は、夏でも涼しい地域に多く見られます。

家庭でも育てることはできますが、ポイントは、これからの季節をどう乗り切るか。風通しのいい場所を好むハーブですから、高温多湿な日本の夏を越す「夏越し(なごし)」が上手にできれば、イキイキと育ってくれるそうです。

そのためには、湿気をため込まないことが大切なので、ラベンダーの苗を植える鉢は、水はけや通気性がいい素焼きのものがおすすめです。その鉢を、直射日光が当たりにくい場所に置いて、水のやり過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

また、初めてラベンダーを育てる方は、日本の夏にも耐えてくれそうな品種を選ぶと、失敗が少ないようです。たとえば、バンディン系のラベンダーは、比較的暑さに強いと言われています。

代表的なのは「グロッソ」と呼ばれる品種で、ラベンダースティックなど、香りを楽しむクラフトづくりにも適しています。この夏はお宅でも、ラベンダーの夏越しに挑戦してみませんか

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-05-22 07:00 | 朝野家・香りの散歩道