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カテゴリ:朝野家・香りの散歩道( 485 )

/// ミモザの香りは春の陽だまり ///2019.03.20放送分

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墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

明日は「春分の日」。これから昼がどんどん長くなり、野山に漂う春の香りも、日増しに濃くなることでしょう。

春を告げる花と言えば、日本では真っ先に「梅」の名前があがりますね。この季節はもう「桜」に主役の座を譲り渡していますが、桜の香りは、梅に比べるとずいぶん奥ゆかしいので、春の香りの代名詞は、やはり、ふくよかな梅の花でしょう。

海の向こうのヨーロッパでは、目にも鮮やかな黄色いミモザが、春を象徴する花の一つとして愛されているそうです。

日本でも、風にゆれる黄色いミモザの花を見かけると、「春ですよ」とささやかれているようで、なんだかワクワクしませんか。

春の陽だまりのように、ほんのり甘いミモザの香り。そのイメージを表現するとき、「パウダリーな香り」という言葉がよく使われます。

香りの世界で「パウダリー」と言えば、粉っぽい香りのこと。おしろいのような、ベビーパウダーのような、やさしい香りをイメージさせる言葉です。・ ・・と言うと、「ベビーパウダーの香りは好きだけど、おしろいの香りは苦手」という声も聞こえてきそうですね。

ミモザの香りが、あなたの記憶の中にある、どちらの「パウダリー」のイメージに近いか。それとも、全く違う香りか・・・。ミモザに出会う機会があれば、鼻をくんくん近づけて、確かめてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。



by asanoyayu | 2019-03-20 07:38 | 朝野家・香りの散歩道

/// ファイトケミカル ///2019.03.13放送分



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

草木が芽吹く春は、植物の素晴らしい生命力に、元気をもらえるような気がしませんか。私たちの暮らしに欠かすことができない植物の恵み。

近頃は、美と健康のキーワードとして、「ファイトケミカル」という言葉を、よく耳にするようになりました。

ファイトは植物、ケミカルは化学成分のこと。つまり、植物由来の化学成分という意味で、野菜や果物などの植物が本来持っている、色素や香り、苦味や辛味などの成分をファイトケミカルと呼ぶそうです。

植物たちは、こうした成分によって、紫外線や外敵などから身を守っているのだとか。確かに、鮮やかな色や強い香りは、過酷な自然環境を生き抜くチカラになりそうですね。

人間にとっては、これまで、生きるために必要な栄養素とは言われていなかった成分ですが、適量をカラダに取り入れると、いい働きをしてくれそうです。

たとえば、赤ワインに含まれていることで有名になったポリフェノールや、お茶のカテキン、大豆に含まれるイソフラボンなどもファイトケミカルの一種です。

また、口に入れる食品だけでなく、肌につける化粧品の原料にもなります。植物由来の色素や香りを使った化粧品は、すでに使っておられる方も多いでしょう。

植物のチカラを借りて、すこやかな日々を送りたい方。ファイトケミカルに注目してみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2019-03-13 06:53 | 朝野家・香りの散歩道

///陸上競技と日本舞踊 ///2019.02.20放送分


(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

2020年に向けて、日本のオリンピックの歴史に名を残す、さまざまな人物にスポットライトが当たっていますね。

では、日本選手で、初めてオリンピックの金メダリストになったのは、誰だかご存じですか?1928年に開催されたアムステルダム大会で、陸上競技の三段跳びに参加した織田幹雄(おだ・みきお)さんです。

広島出身の織田さんは、早稲田大学に進学し、在学中にオリンピックの金メダルを手にしました。のちに、この大会のことを織田さん自身が語っていますが、興味深いエピソードがあったので紹介しましょう。

日本を出発する日、東京駅に向かうまでに時間があると思った織田さんは、歌舞伎座に立ち寄ったそうです。しばらくの間、日本を離れるので、日本らしい文化の香りを楽しみたかったのでしょうか。

そのとき、歌舞伎座で織田さんの心をとらえたのは、当時の尾上菊五郎(おのえ・きくごろう)の踊りでした。人間のカラダは、こんなにも素晴らしい動きができる。こういう動きを、陸上競技に生かすことはできないだろうか・・・そんなことを考えたのだとか。

陸上競技と日本舞踊。普通の人なら結びつかないかもしれませんが、カラダの使い方を自分なりに研究して、記録をのばすフォームを試行錯誤していた、織田さんならではのエピソードかもしれません。

オリンピックにまつわる人間ドラマは、まだまだたくさんありそうですね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供​で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナー​からもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2019-02-20 07:45 | 朝野家・香りの散歩道

/// エシカルなチョコレート ///2019.02.13放送分



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

明日、2月14日はバレンタインデーですね。

この時期、日本には世界中からチョコレートが集まっているのではないでしょうか。普段は手に入れることができない、憧れのショコラティエの限定品を、一年間がんばってきた自分へのごほうびに・・・。そんな楽しみ方もあるようですね。

また、エシカルなチョコレートを選ぼうとする人たちも、少しずつ増えているようです。

エシカルとは、「倫理的な、道徳的な」という意味で、より良い社会や地球環境に配慮した、消費行動のキーワードとして注目されています。

チョコレートの場合は、原料のカカオを生産する工程で、子どもたちを働かせる「児童労働」を行っていないことが、エシカルであることの一つの目安になるとか。

と言うのも、西アフリカのガーナをはじめ、カカオの生産地では、子どもたちが過酷な労働を強いられているケースが、数多くあるそうです。

学校にも通うことができない、こうした実態を何とかしようと、カカオ農家と子どもを支援する活動や、「児童労働のないチョコレートを選ぼう」という呼びかけも、じわじわと広がりつつあります。

チョコレートに限らず、今、自分が買い求めようとしているものが、人や社会に対してエシカルであるかどうか、ちょっと立ち止まって考えてみる・・・。そんな時代が、やって来たのかもしれませんね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-02-13 07:25 | 朝野家・香りの散歩道

///江戸絵画ミラクルワールド///2019.02.06放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

江戸時代に描かれた香り高い日本画の中には、奇想天外な作品も数多くあります。

「よくも、まぁ、あの時代に、こんな絵を描こうと思ったものだ」と、奇抜な発想に驚かされる・・・。そんな絵画を集めた展覧会『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』が、上野の東京都美術館で、今週の土曜日から開催されます。

伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)、歌川国芳(うたがわ・くによし)、岩佐又兵衛(いわさ・またべえ)など、江戸のアヴァンギャルドと言われる8人の代表作を、一堂に結集。

描かれた当時は、それまでの日本画の常識を打ち破るような問題作だったかもしれない、前衛的なものばかりです。江戸絵画のファンにとっては、感動的とも言える顔ぶれが揃った、まさにミラクルワールドでしょう。

なかでも、平成の世に江戸絵画ブームを巻き起こした立役者、伊藤若冲の作品は、公開前から期待が高まっているようです。海の王者である鯨と陸の王者の巨大な象が向かい合う、斬新でダイナミックな構図の屏風や、地面をついばむ鶏(にわとり)とクチナシの木を描いた初公開の作品も展示されるとか。

『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』は、東京都美術館で2月9日から4月7日まで開催されます。先人たちのはじけっぷりを観たい方は、お出かけになってみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-02-06 14:44 | 朝野家・香りの散歩道

///一切なりゆき ///2019.01.30放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

あなたが今年、最初に読んだ本は何ですか。

一日の終わりに、好きなお香をくゆらせた部屋で本を読むひとときが、最高に幸せだと思う・・・そう語る友人が、今年最初に手にした本は、『一切なりゆき』。俳優の樹木希林(きき・きりん)さんの言葉を集めた本だったそうです。

『一切なりゆき』というタイトルは、樹木さんが生前、色紙に書いていた「私の役者魂はね 一切なりゆき」という言葉から取ったものだとか。

私たちが知る限りの樹木さんらしい言葉ではないでしょうか。

生きること、家族のこと、病のこと、男女のこと、そして、出演した作品についても、樹木さんは多くの言葉を残しています。

その中には、山陰の湯村温泉を舞台にしたドラマ『夢千代日記』について語った言葉もあります。吉永小百合(よしなが・さゆり)さんが演じた夢千代という役は、誰にでもできる役ではない。

自分の意志をきちんと貫く芯の強さを持った、小百合さんだからこそ成功したドラマだった・・・と。

それに対して、自分が演じた芸者の菊奴(きくやっこ)は、美人が演じたのでは共感を得られなかったと、ユーモアたっぷりに語っています。

樹木希林さんの言葉を集めた『一切なりゆき』。心に沁みる言葉は人それぞれでしょうけれど、今のあなたに響くひと言に出会えたら、これからの人生が、もっと楽しくなるかもしれませんね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-02-01 07:45 | 朝野家・香りの散歩道

/// ククサを贈られた人は幸せになる ///2019.01.23放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

2019年は、北欧の国フィンランドと日本が外交関係を結んで、100周年に当たります。

フィンランドと言えば、あのムーミンの物語が生まれた、美しい森と湖の国。うらやましいほど豊かな自然の中で暮らす人々が、国を代表する樹木、国樹(こくじゅ)に選んだのは、何の木かご存知ですか?

答えは、白樺です。

冬は雪をまとった白い幹が、幻想的な風景を作り出す、白樺はフィンランドの人々にとって、とても身近な木です。

夏は、青々と繁った若葉の枝をサウナの中に持ち込み、カラダをバシバシ叩くと、清々しい香りがあたり一面に・・・。森の中で深呼吸をしているようなこの香りには、リラックス効果があると言われています。

また、白樺からとれるさまざまな天然の成分は、いわゆる民間療法に使われてきました。最近では、白樺から抽出されるキシリトールが、歯の健康づくりに役立つ成分として注目されていますね。

そして、カゴや器など、伝統工芸品にも白樺は使われています。なかでも、白樺のコブをくり抜いて作った「ククサ」と呼ばれるマグカップは、この地に古くから伝わる幸運のシンボル。

「ククサを贈られた人は幸せになる」という言い伝えがあり、今も出産祝いなどの贈り物として人気があるそうです。

フィンランドと日本の外交100周年の今年、白樺にも注目してみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-01-23 07:17 | 朝野家・香りの散歩道

/// イノシシの鼻 ///2019.01.16放送分

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墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)


今年の干支のイノシシは、立派な鼻を持っていますね。大きくて力強い、その鼻の嗅覚は「イヌにも負けない」と言われるほど、ニオイにとても敏感な動物だそうです。


では、なぜイノシシの鼻は立派になったのでしょうか。


一説によると、エサの探し方に関係しているとか。山や森を棲み家にしているイノシシは、地面を掘ってミミズや植物の根っこなどを食べて生きてきました。

そのとき活躍するのが、鼻です。どのあたりにエサが埋まっているのか、まず鼻で嗅ぎ分けます。鋭い嗅覚は、そのために発達したのでしょうね。


そして、この下にある!と探し当てたら、今度は鼻をスコップのように使って、一気に土を掘り起こします。かたい地面でも掘ることができなければ、エサにはありつけません。だから、大きくて力強い鼻になった・・・。そう考えると、イノシシの鼻は、どんな環境でもたくましく生き抜くために、進化したのかもしれませんね。


野生のイノシシを人間が家畜として改良したブタにも、立派な鼻はしっかり受け継がれています。


たとえばフランスでは、世界三大珍味の一つ、トリュフを土の中から探し当てる役目を、ブタが担っていることは有名ですね。

イノシシ年の今年は、私たちも鼻をくんくん、嗅覚をますます磨いて、おいしいものや楽しいことを探し当ててみませんか。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55
17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-01-16 06:57 | 朝野家・香りの散歩道

///1月2日は「お書き初め」///2019.01.02放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

あけましておめでとうございます。おかげさまで『朝野家・香りの散歩道』は、27年目の初春を迎えました。平成から新たな元号へ、時代が変わる年ですが、これからも変わらぬお付き合いを、どうぞよろしくお願いいたします。

今日、一月二日は、「書き初め」をするのにふさわしい日と言われていますね。

姿勢を正して硯に向かい、清々しい墨の香りに包まれながら、今年の抱負を書き上げる・・・。心をすーっと落ち着かせてくれる、この墨の香りは龍脳(りゅうのう)と呼ばれる香料によるものです。

天を翔る伝説の生きもの、龍の脳と書いて龍脳。はるか昔から、天然のものはとても貴重だったそうで、唐の国を繁栄させた玄宗皇帝は、最愛の女性・楊貴妃に最上級の龍脳を贈り、大層喜ばせたという逸話も語り継がれています。

いつの時代も、高貴な香りは人々を魅了したのですね。

この番組を提供している湯村温泉の『朝野家』も、香りでお客さまをお迎えしています。館内に漂うお香は、朝野家のオリジナル。湯村温泉が舞台の名作ドラマ『夢千代日記』で、吉永小百合さんが演じたヒロインをイメージした、清楚でやさしい香りです。

このお香を、手紙に添えて送る文香に仕立てた「ゆめの文香」は、おみやげとしても喜ばれています。

今年も、香りがつないでくれるご縁に感謝して。心を豊かにしてくれるような、香りの話題をお届けしてまいります。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-01-01 12:28 | 朝野家・香りの散歩道

/// もういくつ寝ると お正月・・・ ///2018.12.26放送分

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(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

クリスマスが過ぎると、心の中では、新しい年に向けてカウントダウンがはじまりますね。


年越しそばの香り、年神様を迎える松飾りの香り、さまざまな冬の香りに包まれながら、「もういくつ寝ると お正月・・・」そんな歌も聞こえてきそうです。この『お正月』という題名の歌は、明治34年に発表されました。日本で初めて、話し言葉で書かれた唱歌とも言われています。


お正月を心待ちにする、子どもたちの気持ちをイキイキと歌った、この歌詞を書いたのは女学校の音楽教師だった東くめ(ひがし・くめ)。夫の東基吉(ひがし・もときち)は、日本の幼稚園教育の基礎を築いた人物で、当時の唱歌は、幼い子どもたちには難しいと感じていました。

たとえば、「年の始めの例(ためし)とて」という歌詞ではじまる『一月一日(いつげついちじつ)』という歌は、格調高い文語体で書かれているため、意味が分からないまま歌っている子どもも多かったとか。


基吉は、「子どもが楽しくなる歌をつくりたい」と妻のくめに相談し、分かりやすい歌詞と親しみやすいメロディーの『お正月』という歌が誕生したのです。


明治、大正、昭和、平成と歌い継がれ、来年の今ごろは、新しい元号でお正月を迎える子どもたちも、きっとこの歌を口ずさんでいることでしょうね。


今年の『朝野家・香りの散歩道』は、これで締めくくらせていただきます。みなさまどうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供
で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。





by asanoyayu | 2018-12-26 07:15 | 朝野家・香りの散歩道