朝野家スタッフのblog

ブログトップ | ログイン

カテゴリ:朝野家・香りの散歩道( 493 )

/// ラベンダーの夏越し ///2019.05.22放送分



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

新緑の季節には、香りのいいハーブにたくさん出会えます。

なかでも、紫色の花を咲かせるラベンダーは、爽やかな香りで心を落ち着かせてくれる、癒しのハーブとして人気がありますね。ラベンダーの香りを嗅ぐと、心地いい眠りに誘われるという方も多いようです。

地中海沿岸が原産のラベンダーは、もともと暑さや湿気が苦手なので、日本のラベンダー畑は、夏でも涼しい地域に多く見られます。

家庭でも育てることはできますが、ポイントは、これからの季節をどう乗り切るか。風通しのいい場所を好むハーブですから、高温多湿な日本の夏を越す「夏越し(なごし)」が上手にできれば、イキイキと育ってくれるそうです。

そのためには、湿気をため込まないことが大切なので、ラベンダーの苗を植える鉢は、水はけや通気性がいい素焼きのものがおすすめです。その鉢を、直射日光が当たりにくい場所に置いて、水のやり過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

また、初めてラベンダーを育てる方は、日本の夏にも耐えてくれそうな品種を選ぶと、失敗が少ないようです。たとえば、バンディン系のラベンダーは、比較的暑さに強いと言われています。

代表的なのは「グロッソ」と呼ばれる品種で、ラベンダースティックなど、香りを楽しむクラフトづくりにも適しています。この夏はお宅でも、ラベンダーの夏越しに挑戦してみませんか

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2019-05-22 07:00 | 朝野家・香りの散歩道

/// お疲れ様、出雲。お疲れ様、餘部鉄橋 ///2019.05.15放送分



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

東京と出雲を結ぶ寝台列車「サンライズ出雲」は、大型連休にも大変な人気だったようですね。

鉄道ファンの女性たち、女子鉄の間では「縁結び列車」とも呼ばれているとか。運良く乗車できた皆さんは、いいご縁に恵まれたのではないでしょうか。

「サンライズ出雲」は、ブルートレインの「出雲」からバトンを受け取り、山陰を走っています。

エッセイストで、女子鉄の先駆者とも言われる酒井順子(さかい・じゅんこ)さんは、ブルートレインが引退する年に乗車。日本海の潮風を受けてそびえる山陰本線の「餘部鉄橋」も渡って、鉄道の旅を楽しんだそうです。「餘部鉄橋」はそのときすでに、新しく架け替えられることが決まっていました。

その旅の模様を、酒井さんは『お疲れ様、「出雲」。お疲れ様、餘部鉄橋』というエッセイに綴っています。

もうすぐ姿を消す列車と鉄橋。それを見納めようと、カメラを手に乗り込んだ人々。酒井さん曰く「消えゆくものを惜しむツアー」には、さまざまな人間模様がありました。

鉄道愛にあふれたこのエッセイは、昨年発行された文庫本『鉄道エッセイコレクション 「読み鉄」への招待』に収録されています。鉄道好きな作家や音楽家など20人のエッセイを集めた文庫本で、蒸気機関車の煙の匂いまで立ちのぼってきそうなエッセイも。

旅のおともに一冊、皆さんもいかがですか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2019-05-15 07:00 | 朝野家・香りの散歩道

/// 世界赤十字デー ///2019.05.08放送分



f0112434_12242277.jpg
(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)


今日5月8日は「世界赤十字デー」です。


この日は、赤十字を創設した人物で、第1回ノーベル平和賞を受賞したスイス人、アンリー・デュナンが生まれた日です。


1859年、イタリア統一戦争の激戦地を通りかかったデュナンは、4万人もの兵士が傷つき、苦しんでいるのを見て衝撃を受けます。そして、地元の住民たちの助けを借りて、負傷者を教会などに運び、懸命に救護活動を行いました。


傷ついた兵士は、もはや兵士ではなく人間だ。人間のいのちは尊重しなければならないし、苦しんでいる者は敵味方に関係なく、救われなくてはならない・・・そんな信念のもとに、赤十字の活動は始まったのです。


それから160年の時が流れ、今や誰もが知っている、白地に赤い十字の「赤十字マーク」。これは、デュナンの祖国であるスイスに敬意を表し、スイス国旗の配色を逆にして作られたそうです。


このマークのもと、世界各国で赤十字が組織され、明治時代に設立された日本赤十字社は、名誉総裁を歴代の皇后陛下が務められています。


「世界赤十字デー」には、赤十字の精神である「人道」への理解を深めてもらおうと、「レッドライトアッププロジェクト」を開催。松江城をはじめ日本各地の歴史的建造物などが、赤くライトアップされます。


いつの時代も、紛争や災害などで苦しむ人々を救い続ける赤十字の活動に、皆さんも心を寄せてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。



by asanoyayu | 2019-05-08 06:55 | 朝野家・香りの散歩道

/// 蘭は珮後の香を薫す ///2019.05.01放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

令和元年5月1日。今日から、新しい元号の新しい時代がはじまりましたね。

初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、
気淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ、
梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、
蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かおら)す。


令和の出典となった『万葉集』梅花の歌三十二首の序文です。4月1日に新元号が発表されてから、何度も耳にされたと思いますが、読めば読むほど、香り高く美しい日本語の響きが感じられる一文ではないでしょうか。

現代の言葉にすると、「初春のめでたい月に、天気も良く風は和らぎ、梅はおしろいのように白い花を開き、蘭は香のように薫っている」。そんな情景が描かれているそうです。

また、「蘭は珮後の香を薫す」の「珮後の香」というのは、高貴な人が身につける匂い袋のことを表現しているとか。

令月の風が和らぎ、ふくよかな梅の香りと、高貴な蘭の香りが漂ってくる・・・。令和の出典となった一文からは、
季節の香りを愛でる日本人の心の豊かさが、伝わってくるような気がしませんか。

そして、新しい時代が、皆さんそれぞれに幸せな香りをもたらしてくれることを願って。これからも、身近な香りの話題をお届けするひとときに、どうぞおつきあいくださいませ。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。

by asanoyayu | 2019-05-01 07:00 | 朝野家・香りの散歩道

/// 雑草という名の草はない ///2019.04.24放送分

f0112434_14110374.jpg



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)


草木を渡る初夏の風が、緑の薫りを運んでくれる季節。「風薫る」という俳句の季語を考えた先人の感性は、素晴らしいですね。


毎年4月15日から5月14日までは「みどりの月間」です。さらに、旧暦の今日4月24日は「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎(まきの・とみたろう)博士が生まれた日。それを記念して、今日は「植物学の日」という、アカデミックな記念日でもあります。


94年の生涯を植物の研究に捧げた牧野博士が、日本各地の野山を歩いて発見した植物や、名前をつけた植物は、2500種類にものぼるとか。「雑草という名の草はない」と、牧野博士は言っていたそうですから、どんな植物にも名前をつけてあげたかったのかもしれませんね。


その中には、研究に没頭する博士を支え続けた妻、壽衛(すえ)さんの名前をつけた植物もあります。「スエコザサ」という新種の笹で、博士がこの笹を発見したとき、妻は病の床に伏していました。


間もなく旅立った妻の墓碑には、博士が感謝を込めて詠んだ、こんな歌が刻まれています。「世の中のあらん限りやスエコ笹」この世がある限り、スエコザサは青々と繁り、牧野博士の妻に対する思いも、永遠に消えることはなかったのでしょう。


初夏の光に輝く緑を眺めながら、みなさんそれぞれの胸に刻まれている、花や木の思い出を呼び起こしてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。




by asanoyayu | 2019-04-24 07:08 | 朝野家・香りの散歩道

/// 駅弁の日 ///2019.04.10放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今月の終わりからはじまる大型連休は、みなさんどのように過ごされますか。旅行の計画を立てている方も、いらっしゃることでしょう。

旅の楽しみと言えば、今日4月10日は「駅弁の日」です。明治時代から、鉄道の旅の友として親しまれてきた駅弁が、新しい歴史の中でも末永く愛されますように・・・そんな願いを込めて、平成5年、日本鉄道構内営業中央会が制定した記念日です。

会員によって製造・販売されている駅弁には、日の丸弁当のような赤い丸のデザインが印象的な「駅弁マーク」が付いています。

力強い「駅弁」の文字は、歌舞伎の看板などに使われる勘亭流の書体で、これは、幕の内弁当が歌舞伎に由来するからだとか。おなじみのマークにも、駅弁への熱い思いが込められているのですね。

そんな駅弁の中には、みなさんにとって忘れられない思い出の味も、きっとあることでしょう。

また、同じ駅弁でも、列車の中で食べるのと、持ち返って食べるのとでは、おいしさが違うと思いませんか。窓から見える景色や、ワクワクする旅の気分も、味わいに入っているのかもしれませんね。

鉄道ファンの中には、日本各地のおいしい駅弁を食べるのが何よりうれしいという、「食べ鉄」もたくさんいます。いろんな食べ鉄さんがネットなどで情報を発信していますから、旅先で駅弁選びに迷ったら、参考にしてみてはいかがでしょうか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2019-04-10 07:06 | 朝野家・香りの散歩道

/// 愛林日 ///2019.04.03放送分



f0112434_19161299.jpg


(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)


今日4月3日は、かつて「愛林日(
あいりんび)」と呼ばれた記念日でした。愛する林の日と書いて「愛林日」。その名の通り、木を植えて愛情を持って育てる、日本の植林活動の先駆けとなった記念日です。


きっかけは、明治28年にアメリカから来日したノースロップ博士が、本国で行われていた植林活動の大切さを伝えたことでした。これを受けて、日本政府は全国の学校に「学校林」を設置するよう呼びかけたそうです。


時は流れ、昭和8年には4月2日から3日間を「愛林日」として、全国一斉に植林活動を行うことに。戦時中は中断することを余儀なくされたそうですが、戦後に結成された森林愛護連盟によって、植林活動は再開しました。


焼け野原となった町に緑をよみがえらせることは、復興へと向かう人々にとって、大きな心の支えになったのかもしれませんね。そして、「愛林日」に行われていた中央植樹行事は、昭和25年から現在の「全国植樹祭」に引き継がれています。


国土緑化運動の中心的な行事となった「全国植樹祭」は、今年で70回を迎えますが・・・みなさんご存知のように、来年は島根県で開催されます。大会のテーマは、「木でつなごう人と森との縁(えにし)の輪」。


「愛林日」の精神を受け継いだ縁の輪が、これからどのようにつながっていくのか、今から楽しみですね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。




by asanoyayu | 2019-04-03 07:12 | 朝野家・香りの散歩道

/// ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ ///2019.03.27放送分

f0112434_17155115.jpg
(
墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

いつもの散歩道で、たんぽぽの黄色い花を見かけると、ほっこりした気分になりませんか。

「たんぽぽ」というかわいらしい名前も、子どもから大人まで多くの人に愛される理由かもしれませんね。

それに比べると、英語の名前の「ダンデライオン」は、ちょっと勇ましい感じです。「ライオンの歯」という意味だそうで、のこぎりのようなキザギザの葉っぱを、ライオンの歯並びに例えたのだとか。

この名前を聞くと、松任谷由実さんの『ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ』という歌を、思い出す方もいらっしゃるでしょう。

それぞれの春の思い出に寄り添うように咲く花ですが、食べられる植物でもあることをご存知ですか。

江戸時代には、救荒植物として栽培が奨励されていました。「救う」に「荒れる」と書いて「救荒」。救荒植物とは、飢饉や災害、戦争などによって食べ物が不足したとき、それをしのぐために利用される植物のことです。つまり、どんな状況になっても、「たんぽぽは食糧になる」ということでしょうか。

明治時代には、葉っぱのおひたしや花の天ぷら、根っこのきんぴらなど、たんぽぽ料理は、普段の食卓にもたびたび登場していたそうです。

そう言えば今でも、根っこで作るたんぽぽコーヒーは、健康的な飲み物として知られていますね。 これからは、たんぽぽを見る目が、ちょっと変わってきそうです。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2019-03-27 07:13 | 朝野家・香りの散歩道

/// ミモザの香りは春の陽だまり ///2019.03.20放送分

f0112434_14420068.jpg

(
墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

明日は「春分の日」。これから昼がどんどん長くなり、野山に漂う春の香りも、日増しに濃くなることでしょう。

春を告げる花と言えば、日本では真っ先に「梅」の名前があがりますね。この季節はもう「桜」に主役の座を譲り渡していますが、桜の香りは、梅に比べるとずいぶん奥ゆかしいので、春の香りの代名詞は、やはり、ふくよかな梅の花でしょう。

海の向こうのヨーロッパでは、目にも鮮やかな黄色いミモザが、春を象徴する花の一つとして愛されているそうです。

日本でも、風にゆれる黄色いミモザの花を見かけると、「春ですよ」とささやかれているようで、なんだかワクワクしませんか。

春の陽だまりのように、ほんのり甘いミモザの香り。そのイメージを表現するとき、「パウダリーな香り」という言葉がよく使われます。

香りの世界で「パウダリー」と言えば、粉っぽい香りのこと。おしろいのような、ベビーパウダーのような、やさしい香りをイメージさせる言葉です。・ ・・と言うと、「ベビーパウダーの香りは好きだけど、おしろいの香りは苦手」という声も聞こえてきそうですね。

ミモザの香りが、あなたの記憶の中にある、どちらの「パウダリー」のイメージに近いか。それとも、全く違う香りか・・・。ミモザに出会う機会があれば、鼻をくんくん近づけて、確かめてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。



by asanoyayu | 2019-03-20 07:38 | 朝野家・香りの散歩道

/// ファイトケミカル ///2019.03.13放送分



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

草木が芽吹く春は、植物の素晴らしい生命力に、元気をもらえるような気がしませんか。私たちの暮らしに欠かすことができない植物の恵み。

近頃は、美と健康のキーワードとして、「ファイトケミカル」という言葉を、よく耳にするようになりました。

ファイトは植物、ケミカルは化学成分のこと。つまり、植物由来の化学成分という意味で、野菜や果物などの植物が本来持っている、色素や香り、苦味や辛味などの成分をファイトケミカルと呼ぶそうです。

植物たちは、こうした成分によって、紫外線や外敵などから身を守っているのだとか。確かに、鮮やかな色や強い香りは、過酷な自然環境を生き抜くチカラになりそうですね。

人間にとっては、これまで、生きるために必要な栄養素とは言われていなかった成分ですが、適量をカラダに取り入れると、いい働きをしてくれそうです。

たとえば、赤ワインに含まれていることで有名になったポリフェノールや、お茶のカテキン、大豆に含まれるイソフラボンなどもファイトケミカルの一種です。

また、口に入れる食品だけでなく、肌につける化粧品の原料にもなります。植物由来の色素や香りを使った化粧品は、すでに使っておられる方も多いでしょう。

植物のチカラを借りて、すこやかな日々を送りたい方。ファイトケミカルに注目してみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
by asanoyayu | 2019-03-13 06:53 | 朝野家・香りの散歩道