( 墨絵:朝野家社長 朝野 泰昌 )
「朝野家 香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。
今日のお相手は、私、木村匡也です。
街角のイルミネーションが、クリスマス気分を盛り上げてくれる季節になりましたね。花屋さんの店先を彩る、真っ赤なポインセチアも素敵ですが、白いクリスマスローズの清らかな美しさに、心ひかれる方もいらっしゃるでしょう。
「冬の貴婦人」や「冬の宝石」とも呼ばれるクリスマスローズ。雪が降るホワイトクリスマスにぴったりの花ですが、ヨーロッパでは、さまざまな伝説が語り継がれています。その中からひとつ、紹介しましょう。
イエス・キリストが誕生したとき、羊飼いの少女は、聖母マリアに贈り物をしたいと思いました。けれど、貧しい少女は何も用意することができず、
悲しくて泣き出してしまいました。すると、頬をつたって流れた涙が雪の上に落ちて、そこから真っ白な花が咲いたのです。
少女は、美しい涙から生まれた花を、聖母マリアに捧げました。もう、おわかりですね。この花がクリスマスローズです。
日本には、薬用植物として伝来したと言われ、「初雪起こし」という風情のある名前が付けられています。冬に咲く純白の花が、日本人には初雪のように見えたのかもしれませんね。
今年のクリスマス、もしも雪が降ったら、クリスマスローズの伝説を思い出していただけませんか。
「朝野家 香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。