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タグ:香りの散歩道 ( 430 ) タグの人気記事

/// 温泉と共に生きる ///2018.04.11放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

春が来る川と書いて春来川(はるきがわ)。山陰・湯村温泉のある新温泉町を流れる川です。

雪の多い土地で暮らしを営んできた先人たちが、春を待ちわびる想いを川の流れに託して、春来川と名づけたのでしょうか。どんなことがあっても必ず春はやって来る・・・という希望のようなものも伝わってきます。

その春来川のほとりには、温泉が湧き出ています。今からおよそ1150年前に発見されたと伝えられ、「荒湯(あらゆ)」と呼ばれる源泉は、90度を超える高温のお湯が1分間に470リットルも湧き出しているとか。

この豊富なお湯は、湯村温泉の旅館や入浴施設だけでなく、理容院や美容院、一般家庭にも配られていて、町の暮らしになくてはならないものです。

また、最近では温泉の熱を使って電気をつくり出す、「温泉バイナリー発電」も行われています。はるか昔から、高温の源泉がこんこんと湧き続けている、湯村温泉だからこそできた自然エネルギーでしょうね。

湯けむりが香る、春来川沿いに設けられた足湯も天然かけ流し。その昔、春来川では、歩き疲れた旅人や農作業を終えた地元の人が、川にあふれ出た温泉に足をつけて、ひと休みしながらおしゃべりを楽しんでいたそうです。

のどかな春の一日を思わせる、そんな昔を懐かしんでつくられた足湯は今、世界中からやって来るたくさんの観光客に、温泉の楽しみを伝えてくれています。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。




by asanoyayu | 2018-04-11 07:12 | 朝野家・香りの散歩道

/// 献上品の「桜あんぱん」 ///2018.04.04放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

便りに心はずむ季節。花の種類や地域によって見頃が異なる桜を追いかけて、花めぐりを楽しんでみませんか。

桜といえば、明治8年の今日4月4日は、東京・銀座にあんぱんの店を構えていた木村安兵衛(きむら・やすべえ)が、明治天皇に初めて「桜あんぱん」を献上した日だそうです。

それは、向島(むこうじま)にあった水戸藩の下屋敷で催された、お花見のお茶菓子として考案されたもの。日本の国の花であり、季節感を表現できる「桜」を使って特別なあんぱんを作ってみようと、わざわざ奈良の吉野山から八重桜の桜びらの塩漬けを取り寄せたのだそうです。

それをあんぱんの上から埋め込んでみたところ、天然酵母の酒種(さかだね)を使ったパン生地と餡の甘味に、塩漬けの桜の味と香りが絶妙なハーモニーを生み出したとか。

そうして誕生した「桜あんぱん」は、明治天皇も皇后陛下も、たいそうお気に召されたそうです。

こうしたエピソードが代々語り継がれ、4月4日は「あんぱんの日」という、なんともおいしそうな記念日になりました。

今では、毎年この時期になると、日本各地のパン屋さんの店先に、桜の花びらを使ったあんぱんが並びます。味も香りもそれぞれに素晴らしいのですが、そのはじまりは明治時代、銀座で生まれた献上品の「桜あんぱん」だったのですね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。



by asanoyayu | 2018-04-04 07:23 | 朝野家・香りの散歩道

/// エディブル・フラワー ///2018.03.28放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

春に咲く色とりどりの花が、美しい姿と香りで、私たちを楽しませてくれる季節になりましたね。

インスタ映えするような花の景色は、街の中や自然の中だけでなく、お皿の上にも見ることができるようです。その立役者は、食べられる花、エディブル・フラワー。みなさんもどこかで目にされた、いえ、召し上がったことがあるのではないでしょうか。

サラダやスイーツなどに彩りを添えるエディブル・フラワーの本場イギリスでは、古くからビオラやマリーゴールドなどの花が、野菜のように栽培されてきました。

そうした食文化が、日本で注目されるようになったのは1980年代のこと。レストランで出される料理に添えられた花を見て、食べていいのかどうか迷った・・・という経験がある方も多いことでしょう。

日本にも菜の花や菊の花など、昔から料理に使われてきた花はありますが、咲いている花がそのままお皿にのっているようなエディブル・フラワーは、食用には見えなかったのかもしれませんね。

華やかに飾り付けたインスタ映えする料理が注目されるようになり、その人気が復活したとも言われるエディブル・フラワーですが、日本では味や香りが控えめな花が好まれるそうです。

今では手料理に使う人も多いようですが、注意したいのは、食用に栽培された安全なものかどうかを確かめること。食べてはいけない植物もあることを、どうぞお忘れなく。

*『朝野家・香りの散歩道』朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。


by asanoyayu | 2018-03-28 07:00 | 朝野家・香りの散歩道

/// 春のお彼岸は「牡丹餅」///2018.03.21放送分

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(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

今日は「春分の日」ですね。昔から、春の訪れを祝う日であり、お彼岸の中日でもあります。

牡丹餅の昼夜を分つ彼岸哉

(ぼたもちの ちゅうやをわかつ ひがんかな)

明治の俳人、正岡子規(まさおか・しき)の句です。

昼夜を分つ、つまり昼と夜の長さがほぼ等しくなる春分の日には、牡丹餅が付きものであることを詠んだ句でしょうか。

春のお彼岸は「牡丹餅」で、秋のお彼岸は「御萩(おはぎ)」を供えるという風習は、みなさんもご存じでしょう。

江戸時代に編纂された百科事典には、「牡丹餅および萩の花は形、色をもってこれを名づく」と記されているそうで、牡丹餅は小豆でくるんだ形が、春に咲く牡丹の花に似ているからその名がついた、という説もあります。

本当に似ているかどうかはさておき、正岡子規が俳人として活躍した明治時代には、すでにポピュラーだったと思われるお彼岸の牡丹餅。弟子の高浜虚子(たかはま・きょし)も、こんな句を詠んでいます。

牡丹餅に夕飯遅き彼岸哉

(ぼたもちに ゆうはんおそき ひがんかな)

牡丹餅を食べておなかがいっぱいだから、夕飯の時間は遅くてもいいよね・・・という家族の会話が聞こえてきそうな句です。

まさに今、そんな気分だという方は、おいしい牡丹餅を食べられたのですね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。


by asanoyayu | 2018-03-21 15:03 | 朝野家・香りの散歩道

/// 手作りのティーオイル ///2018.03.14放送分

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(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

お茶を飲んでほっとする時間は、漂う香りにもささやかな幸せを感じませんか。

いつも私たちの身近にあるお茶ですが、近頃はお茶の実からとれる油、ティーオイルも注目されているようですね。

ティーオイルは、お茶の木になる、お茶の実を搾って作られます。ツバキ科の植物なので、オイルの製造方法は椿油をイメージしてもらうといいかもしれません。

原料となるお茶の実は、白い椿のような花が咲いたあとに収穫しますが、日本の茶畑では、お茶の花を見かけることはほとんどないでしょう。

なぜなら、日本茶を作る葉っぱのほうに栄養が十分いきわたるよう、花の部分は早くに摘み取ってしまうから。ティーオイルづくりは、お茶の実がとれるお茶の木を栽培するところから始まるそうです。

手間ひまかけて作られる貴重なティーオイルは、料理に使われることが多く、ナッツのような香ばしい香りがします。数ある植物性の食用油の中でも特に、口あたりは爽やか。

オリーブの実を搾って作るエクストラバージンオリーブオイルのように、熱をあまり加えず、料理の仕上げに使うとフレッシュな風味が引き立ちます。

お茶の木は、生け垣や庭木としても人気のある植物ですから、もしもお宅にお茶の木があって、白い花を咲かせたら・・・手づくりのティーオイルが味わえるかもしれませんね。

『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2018-03-14 13:37 | 朝野家・香りの散歩道

/// 食べる胃腸薬 ///2018.03.07放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

新じゃが、春にんじん、春キャベツ。春野菜がおいしい季節がやって来ますね。

3月から5月に旬を迎える春キャベツは、葉っぱがやわらかくて甘みがあり、みずみずしい香りが特徴です。

味や食感、香りもやさしいので、食べやすいイメージが強いのですが、実は、他の季節に収穫されるキャベツに比べて、ビタミンCやカロテンがたっぷり。栄養価がとても高いことをご存じですか。

昔から「食べる胃腸薬」ともいわれているキャベツですが、なかでも春キャベツを食べれば、体調を崩しやすい季節の変わり目も元気に乗り越えられそうです。

キャベツに含まれるビタミン類は加熱すると失われてしまうので、生で食べるのがベストだとか。

生のキャベツといえば、トンカツにはキャベツの千切りがたっぷり添えられていますが、油っぽいトンカツのあとに生のキャベツを食べると口の中がさっぱり。栄養的にも理にかなっているという、この組み合わせを考え出したのは、明治時代、日本で最初にポークカツレツをメニューに加えた東京・銀座の洋食店だったそうです。

それまで、日本では生野菜を食べる習慣があまりなかったそうですから、トンカツと千切りキャベツの組み合わせは、日本人の食文化を大きく変えるきっかけになったのかもしれませんね。

栄養たっぷりの春キャベツ、お宅でもいかがですか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2018-03-07 09:52 | 朝野家・香りの散歩道

/// ビスケットの日 ///2018.02.28放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今日2月28日は「ビスケットの日」です。サクッとほおばると、ふわっと甘い香りが広がって、なんだかほっこりするお菓子ですね。

全国ビスケット協会によって制定された、この記念日の由来は、江戸時代まで遡ります。長崎で医師として働いていた柴田方庵(しばた・ほうあん)という人物が、オランダ人から教わったビスケットの作り方を手紙に書いて、郷里の水戸藩に送ったのが安政2年の2月28日だったとか。

ビスケットが西洋の保存食であることに注目した水戸藩の役人が、戦(いくさ)のときに携帯する兵糧として使えるのではないか・・・と、方庵に作り方を習得するよう依頼したともいわれています。

また、ビスケットの語源は、ラテン語で「2度焼かれたもの」という意味だそうで、「2ど・8く(にど・やく)」だから28日、という語呂合わせも記念日の由来になっているとか。

ひと口にビスケットといっても、さまざまな種類がありますが、子どものおやつとして人気のビスケットといえば、動物のカタチをしたものを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。

漫画「ドラえもん」に登場するひみつ道具の中にも、動物のカタチをした「動物変身ビスケット」があるのをご存じですか。それを食べると5分間だけ、姿や鳴き声が動物に変身してしまうのです。

もしも、そんなビスケットがあったら、皆さんはどんな動物になってみたいですか?

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2018-02-28 07:14 | 朝野家・香りの散歩道

/// 戌の日///2018.02.21放送日

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墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今年の干支は「戌(いぬ)」ですが、日本の暦には毎日、十二支が割り振られているのをご存じですか。

今日2月21日は「申(さる)」で、明日は「酉(とり)」。そして、明後日の2月23日は「戌の日」です。昔から「戌の日」には、安産祈願をすると良いといわれていますね。

子だくさんで、お産が軽いといわれる犬にあやかって、「どうか元気な赤ちゃんが生まれますように・・・」と、5カ月目の安定期に入った妊婦さんが、「戌の日」に安産祈願をする風習が生まれたのだそうです。

この日、おなかの赤ちゃんとお母さんを守るために「岩田帯(いわたおび)」と呼ばれる腹帯を巻くことから、「帯祝い」ともいわれています。

妊婦さんが腹帯を巻くのは、日本独自の風習だそうですが、その歴史はかなり古いようです。一説によると、『古事記』に記されている神功(じんぐう)皇后のご懐妊に関する記述に由来するといわれているとか。

本当のところはよく分かりませんが、平安時代には、宮中の儀式として執り行なわれるようになりました。

時は流れて平成の今も、皇室では、帯を着けると書いて「着帯の儀(ちゃくたいのぎ)」と呼ばれる儀式が受け継がれています。

明後日の「戌の日」には、安産祈願の帯祝いをされるご家族も、いらっしゃることでしょう。元気な赤ちゃんのご誕生をお祈りしています。


*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55
17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2018-02-21 07:51 | 朝野家・香りの散歩道

/// 今日はバレンタインデー ///2018.02.14放送分

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(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

今日はバレンタインデーですね。この言葉を聞いただけで、チョコレートの甘い香りが漂ってくるような気がしませんか。そもそも日本人は、どのようにしてチョコレートと出会ったのでしょうか。

チョコレートはもともと、飲み物だったことは、みなさんもご存じでしょう。日本に初めて伝来したのは江戸時代といわれていますが、そのときもまだ飲み物でした。

今日(こんにち)のような食べるチョコレートが登場したのは、1847年。イギリス人のジョセフ・フライが、常温で固まり、口に入れると体温で溶けるという、チョコレートの原型をつくりあげたそうです。

味も、香りも、食感も、今のチョコレートとはほど遠いものだったようですが、当時としては画期的な発明だったとか。

それから26年後の1873年、明治6年のこと。日本の新政府が欧米に派遣していた使節団が、パリの郊外にあるチョコレート工場を訪れました。

使節団のメンバーは、岩倉具視や伊藤博文、大久保利通など、そうそうたる明治維新の立役者たち。工場を見学したときの記録によると、初めて口にしたチョコレートは苦かったようですが、「人の血液に滋養を与え、精神を補う」という効能も記されているそうです。


まるで新しい薬を発見したようだったチョコレーとの出会い。当時の使節団が今のチョコレートを食べたら、そのおいしさに驚くかもしれませんね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。http://www.asanoya.co.jp/

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。http://asanoyayu.exblog.jp/i19/










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by asanoyayu | 2018-02-14 06:22 | 朝野家・香りの散歩道

/// 明治・満150年西洋の香り ///2018.02.07放送分

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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今年は、明治元年から満150年の年に当たります。

文明開化の名のもとに、西洋化の波が暮らしの中に押し寄せた時代がはじまってから、150年の歳月が流れたのですね。

明治時代の衣食住は、和装から洋装へ、和食から洋食へ、そして、新しい建物は洋館へ。すべてに西洋の洋の字がつけられ、日本の近代化=(イコール)西洋化だと多くの人が考えるようになりました。

そして、香りの世界にも文明開化はあったようです。ヨーロッパの香り文化である「香水」の輸入が盛んになり、フランス産の香水を身につけることが、最先端のおしゃれだったとか。それまでは、お香を詰めた匂い袋を着物にしのばせていた女性たちも、洋服を着て香水をつけたハンカチーフを持ち歩くようになったのです。

そう。当時の香水は、カラダに直接つけるのではなく、ハンカチーフなどにつけて、そこから立ちのぼる香りを楽しむのが、一般的だったそうです。とは言っても、明治時代の香水は舶来品で高嶺の花。流行に敏感で財力もある、限られた人だけが愛用していたようですが・・・文明開化は、香水という新たな香りの楽しみも、海の向こうから運んできてくれたのですね。

明治150年の今年、先人たちが暮らしに取り入れた西洋の香りに、思いを馳せてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。




by asanoyayu | 2018-02-07 07:00 | 朝野家・香りの散歩道