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タグ:香りの散歩道 ( 475 ) タグの人気記事

/// 雑草という名の草はない ///2019.04.24放送分

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(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)


草木を渡る初夏の風が、緑の薫りを運んでくれる季節。「風薫る」という俳句の季語を考えた先人の感性は、素晴らしいですね。


毎年4月15日から5月14日までは「みどりの月間」です。さらに、旧暦の今日4月24日は「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎(まきの・とみたろう)博士が生まれた日。それを記念して、今日は「植物学の日」という、アカデミックな記念日でもあります。


94年の生涯を植物の研究に捧げた牧野博士が、日本各地の野山を歩いて発見した植物や、名前をつけた植物は、2500種類にものぼるとか。「雑草という名の草はない」と、牧野博士は言っていたそうですから、どんな植物にも名前をつけてあげたかったのかもしれませんね。


その中には、研究に没頭する博士を支え続けた妻、壽衛(すえ)さんの名前をつけた植物もあります。「スエコザサ」という新種の笹で、博士がこの笹を発見したとき、妻は病の床に伏していました。


間もなく旅立った妻の墓碑には、博士が感謝を込めて詠んだ、こんな歌が刻まれています。「世の中のあらん限りやスエコ笹」この世がある限り、スエコザサは青々と繁り、牧野博士の妻に対する思いも、永遠に消えることはなかったのでしょう。


初夏の光に輝く緑を眺めながら、みなさんそれぞれの胸に刻まれている、花や木の思い出を呼び起こしてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。




by asanoyayu | 2019-04-24 07:08 | 朝野家・香りの散歩道

/// 駅弁の日 ///2019.04.10放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今月の終わりからはじまる大型連休は、みなさんどのように過ごされますか。旅行の計画を立てている方も、いらっしゃることでしょう。

旅の楽しみと言えば、今日4月10日は「駅弁の日」です。明治時代から、鉄道の旅の友として親しまれてきた駅弁が、新しい歴史の中でも末永く愛されますように・・・そんな願いを込めて、平成5年、日本鉄道構内営業中央会が制定した記念日です。

会員によって製造・販売されている駅弁には、日の丸弁当のような赤い丸のデザインが印象的な「駅弁マーク」が付いています。

力強い「駅弁」の文字は、歌舞伎の看板などに使われる勘亭流の書体で、これは、幕の内弁当が歌舞伎に由来するからだとか。おなじみのマークにも、駅弁への熱い思いが込められているのですね。

そんな駅弁の中には、みなさんにとって忘れられない思い出の味も、きっとあることでしょう。

また、同じ駅弁でも、列車の中で食べるのと、持ち返って食べるのとでは、おいしさが違うと思いませんか。窓から見える景色や、ワクワクする旅の気分も、味わいに入っているのかもしれませんね。

鉄道ファンの中には、日本各地のおいしい駅弁を食べるのが何よりうれしいという、「食べ鉄」もたくさんいます。いろんな食べ鉄さんがネットなどで情報を発信していますから、旅先で駅弁選びに迷ったら、参考にしてみてはいかがでしょうか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-04-10 07:06 | 朝野家・香りの散歩道

/// 愛林日 ///2019.04.03放送分



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(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)


今日4月3日は、かつて「愛林日(
あいりんび)」と呼ばれた記念日でした。愛する林の日と書いて「愛林日」。その名の通り、木を植えて愛情を持って育てる、日本の植林活動の先駆けとなった記念日です。


きっかけは、明治28年にアメリカから来日したノースロップ博士が、本国で行われていた植林活動の大切さを伝えたことでした。これを受けて、日本政府は全国の学校に「学校林」を設置するよう呼びかけたそうです。


時は流れ、昭和8年には4月2日から3日間を「愛林日」として、全国一斉に植林活動を行うことに。戦時中は中断することを余儀なくされたそうですが、戦後に結成された森林愛護連盟によって、植林活動は再開しました。


焼け野原となった町に緑をよみがえらせることは、復興へと向かう人々にとって、大きな心の支えになったのかもしれませんね。そして、「愛林日」に行われていた中央植樹行事は、昭和25年から現在の「全国植樹祭」に引き継がれています。


国土緑化運動の中心的な行事となった「全国植樹祭」は、今年で70回を迎えますが・・・みなさんご存知のように、来年は島根県で開催されます。大会のテーマは、「木でつなごう人と森との縁(えにし)の輪」。


「愛林日」の精神を受け継いだ縁の輪が、これからどのようにつながっていくのか、今から楽しみですね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-04-03 07:12 | 朝野家・香りの散歩道

/// ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ ///2019.03.27放送分

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墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

いつもの散歩道で、たんぽぽの黄色い花を見かけると、ほっこりした気分になりませんか。

「たんぽぽ」というかわいらしい名前も、子どもから大人まで多くの人に愛される理由かもしれませんね。

それに比べると、英語の名前の「ダンデライオン」は、ちょっと勇ましい感じです。「ライオンの歯」という意味だそうで、のこぎりのようなキザギザの葉っぱを、ライオンの歯並びに例えたのだとか。

この名前を聞くと、松任谷由実さんの『ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ』という歌を、思い出す方もいらっしゃるでしょう。

それぞれの春の思い出に寄り添うように咲く花ですが、食べられる植物でもあることをご存知ですか。

江戸時代には、救荒植物として栽培が奨励されていました。「救う」に「荒れる」と書いて「救荒」。救荒植物とは、飢饉や災害、戦争などによって食べ物が不足したとき、それをしのぐために利用される植物のことです。つまり、どんな状況になっても、「たんぽぽは食糧になる」ということでしょうか。

明治時代には、葉っぱのおひたしや花の天ぷら、根っこのきんぴらなど、たんぽぽ料理は、普段の食卓にもたびたび登場していたそうです。

そう言えば今でも、根っこで作るたんぽぽコーヒーは、健康的な飲み物として知られていますね。 これからは、たんぽぽを見る目が、ちょっと変わってきそうです。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-03-27 07:13 | 朝野家・香りの散歩道

/// ミモザの香りは春の陽だまり ///2019.03.20放送分

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墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

明日は「春分の日」。これから昼がどんどん長くなり、野山に漂う春の香りも、日増しに濃くなることでしょう。

春を告げる花と言えば、日本では真っ先に「梅」の名前があがりますね。この季節はもう「桜」に主役の座を譲り渡していますが、桜の香りは、梅に比べるとずいぶん奥ゆかしいので、春の香りの代名詞は、やはり、ふくよかな梅の花でしょう。

海の向こうのヨーロッパでは、目にも鮮やかな黄色いミモザが、春を象徴する花の一つとして愛されているそうです。

日本でも、風にゆれる黄色いミモザの花を見かけると、「春ですよ」とささやかれているようで、なんだかワクワクしませんか。

春の陽だまりのように、ほんのり甘いミモザの香り。そのイメージを表現するとき、「パウダリーな香り」という言葉がよく使われます。

香りの世界で「パウダリー」と言えば、粉っぽい香りのこと。おしろいのような、ベビーパウダーのような、やさしい香りをイメージさせる言葉です。・ ・・と言うと、「ベビーパウダーの香りは好きだけど、おしろいの香りは苦手」という声も聞こえてきそうですね。

ミモザの香りが、あなたの記憶の中にある、どちらの「パウダリー」のイメージに近いか。それとも、全く違う香りか・・・。ミモザに出会う機会があれば、鼻をくんくん近づけて、確かめてみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-03-20 07:38 | 朝野家・香りの散歩道

///陸上競技と日本舞踊 ///2019.02.20放送分


(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

2020年に向けて、日本のオリンピックの歴史に名を残す、さまざまな人物にスポットライトが当たっていますね。

では、日本選手で、初めてオリンピックの金メダリストになったのは、誰だかご存じですか?1928年に開催されたアムステルダム大会で、陸上競技の三段跳びに参加した織田幹雄(おだ・みきお)さんです。

広島出身の織田さんは、早稲田大学に進学し、在学中にオリンピックの金メダルを手にしました。のちに、この大会のことを織田さん自身が語っていますが、興味深いエピソードがあったので紹介しましょう。

日本を出発する日、東京駅に向かうまでに時間があると思った織田さんは、歌舞伎座に立ち寄ったそうです。しばらくの間、日本を離れるので、日本らしい文化の香りを楽しみたかったのでしょうか。

そのとき、歌舞伎座で織田さんの心をとらえたのは、当時の尾上菊五郎(おのえ・きくごろう)の踊りでした。人間のカラダは、こんなにも素晴らしい動きができる。こういう動きを、陸上競技に生かすことはできないだろうか・・・そんなことを考えたのだとか。

陸上競技と日本舞踊。普通の人なら結びつかないかもしれませんが、カラダの使い方を自分なりに研究して、記録をのばすフォームを試行錯誤していた、織田さんならではのエピソードかもしれません。

オリンピックにまつわる人間ドラマは、まだまだたくさんありそうですね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供​で、毎週水曜日FM山陰(16:5517:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-02-20 07:45 | 朝野家・香りの散歩道

/// エシカルなチョコレート ///2019.02.13放送分



(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)

明日、2月14日はバレンタインデーですね。

この時期、日本には世界中からチョコレートが集まっているのではないでしょうか。普段は手に入れることができない、憧れのショコラティエの限定品を、一年間がんばってきた自分へのごほうびに・・・。そんな楽しみ方もあるようですね。

また、エシカルなチョコレートを選ぼうとする人たちも、少しずつ増えているようです。

エシカルとは、「倫理的な、道徳的な」という意味で、より良い社会や地球環境に配慮した、消費行動のキーワードとして注目されています。

チョコレートの場合は、原料のカカオを生産する工程で、子どもたちを働かせる「児童労働」を行っていないことが、エシカルであることの一つの目安になるとか。

と言うのも、西アフリカのガーナをはじめ、カカオの生産地では、子どもたちが過酷な労働を強いられているケースが、数多くあるそうです。

学校にも通うことができない、こうした実態を何とかしようと、カカオ農家と子どもを支援する活動や、「児童労働のないチョコレートを選ぼう」という呼びかけも、じわじわと広がりつつあります。

チョコレートに限らず、今、自分が買い求めようとしているものが、人や社会に対してエシカルであるかどうか、ちょっと立ち止まって考えてみる・・・。そんな時代が、やって来たのかもしれませんね。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-02-13 07:25 | 朝野家・香りの散歩道

///江戸絵画ミラクルワールド///2019.02.06放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

江戸時代に描かれた香り高い日本画の中には、奇想天外な作品も数多くあります。

「よくも、まぁ、あの時代に、こんな絵を描こうと思ったものだ」と、奇抜な発想に驚かされる・・・。そんな絵画を集めた展覧会『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』が、上野の東京都美術館で、今週の土曜日から開催されます。

伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)、歌川国芳(うたがわ・くによし)、岩佐又兵衛(いわさ・またべえ)など、江戸のアヴァンギャルドと言われる8人の代表作を、一堂に結集。

描かれた当時は、それまでの日本画の常識を打ち破るような問題作だったかもしれない、前衛的なものばかりです。江戸絵画のファンにとっては、感動的とも言える顔ぶれが揃った、まさにミラクルワールドでしょう。

なかでも、平成の世に江戸絵画ブームを巻き起こした立役者、伊藤若冲の作品は、公開前から期待が高まっているようです。海の王者である鯨と陸の王者の巨大な象が向かい合う、斬新でダイナミックな構図の屏風や、地面をついばむ鶏(にわとり)とクチナシの木を描いた初公開の作品も展示されるとか。

『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』は、東京都美術館で2月9日から4月7日まで開催されます。先人たちのはじけっぷりを観たい方は、お出かけになってみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-02-06 14:44 | 朝野家・香りの散歩道

/// ククサを贈られた人は幸せになる ///2019.01.23放送分



(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

2019年は、北欧の国フィンランドと日本が外交関係を結んで、100周年に当たります。

フィンランドと言えば、あのムーミンの物語が生まれた、美しい森と湖の国。うらやましいほど豊かな自然の中で暮らす人々が、国を代表する樹木、国樹(こくじゅ)に選んだのは、何の木かご存知ですか?

答えは、白樺です。

冬は雪をまとった白い幹が、幻想的な風景を作り出す、白樺はフィンランドの人々にとって、とても身近な木です。

夏は、青々と繁った若葉の枝をサウナの中に持ち込み、カラダをバシバシ叩くと、清々しい香りがあたり一面に・・・。森の中で深呼吸をしているようなこの香りには、リラックス効果があると言われています。

また、白樺からとれるさまざまな天然の成分は、いわゆる民間療法に使われてきました。最近では、白樺から抽出されるキシリトールが、歯の健康づくりに役立つ成分として注目されていますね。

そして、カゴや器など、伝統工芸品にも白樺は使われています。なかでも、白樺のコブをくり抜いて作った「ククサ」と呼ばれるマグカップは、この地に古くから伝わる幸運のシンボル。

「ククサを贈られた人は幸せになる」という言い伝えがあり、今も出産祝いなどの贈り物として人気があるそうです。

フィンランドと日本の外交100周年の今年、白樺にも注目してみませんか。

*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-01-23 07:17 | 朝野家・香りの散歩道

/// イノシシの鼻 ///2019.01.16放送分

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(
墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)


今年の干支のイノシシは、立派な鼻を持っていますね。大きくて力強い、その鼻の嗅覚は「イヌにも負けない」と言われるほど、ニオイにとても敏感な動物だそうです。


では、なぜイノシシの鼻は立派になったのでしょうか。


一説によると、エサの探し方に関係しているとか。山や森を棲み家にしているイノシシは、地面を掘ってミミズや植物の根っこなどを食べて生きてきました。

そのとき活躍するのが、鼻です。どのあたりにエサが埋まっているのか、まず鼻で嗅ぎ分けます。鋭い嗅覚は、そのために発達したのでしょうね。


そして、この下にある!と探し当てたら、今度は鼻をスコップのように使って、一気に土を掘り起こします。かたい地面でも掘ることができなければ、エサにはありつけません。だから、大きくて力強い鼻になった・・・。そう考えると、イノシシの鼻は、どんな環境でもたくましく生き抜くために、進化したのかもしれませんね。


野生のイノシシを人間が家畜として改良したブタにも、立派な鼻はしっかり受け継がれています。


たとえばフランスでは、世界三大珍味の一つ、トリュフを土の中から探し当てる役目を、ブタが担っていることは有名ですね。

イノシシ年の今年は、私たちも鼻をくんくん、嗅覚をますます磨いて、おいしいものや楽しいことを探し当ててみませんか。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55
17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

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by asanoyayu | 2019-01-16 06:57 | 朝野家・香りの散歩道